こんにちは!IT解決コラム編集部です。
突然ですが読者の方の中で「最大通信速度10Gbpsの回線を使っているのに、Wi-Fiの通信速度が遅い…」というお困りごとはありませんか?
結論からお伝えしますと、実は最大通信速度がいくら速くても、実際の通信速度が速くなるわけではありません。
今回は、そもそも最大通信速度とは何か?通信速度が遅くなる理由や、通信を高速化する方法についてご紹介します。
この記事の要点
●最大通信速度は通信回線の理論的な最高値を指し、実測値はそれよりも必ず遅くなる
●ネットワーク機器の性能や混雑度合いによって実測値は大きく変動する
●アクセス集中による遅延を抑制するためには「Tbridge」がおすすめ
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1.最大通信速度より実測値が遅くなる理由
最大通信速度はあくまで理論値
プロバイダーが回線の性能でアピールしている「最大通信速度」とは、その名のとおり、理論上の通信速度の上限値を表しています。
つまり「設計上、これ以上の速度にはならない」という意味であって「いつでもこの速度になる」という意味ではありません。
最高速度はコストが高すぎる
そもそもインターネットは、世界中に張り巡らされたケーブル(回線)を経由して、コンピューター同士が通信しあうことで成立しています。
理論上では全てのコンピューターが全てのコンピューターと直接つなぐことができ、全てのコンピューターの処理性能が極めて優れていれば常に最高速度の通信をすることができます。
しかし、ケーブルを敷設するには莫大な時間とコストがかかるため、運用を効率化し1ユーザーあたりの価格を安くおさえるために、回線を多くのユーザーで共有しています。
回線を共有するユーザーの通信状況が影響する
ただこの回線ですが、同時に通信できるデータ量の限度があります。
そのため、回線は高速道路に、データは車に例えられることが多いです。
高速道路を通行する車(データ)が少なければ非常に速く走ることができますが、他の車が多いほど、渋滞が発生し、速度が遅くなってしまいます。
参考記事:【製造業向け】通信速度が遅くなる「輻輳(ふくそう)」とは?発生する原因と対処法
それと同じく「同時に回線を共有するユーザーが多ければ多いほど」+「扱うデータ量が大きければ大きいほど」通信速度が遅くなっていきます。
網終端装置の性能も影響する
また、回線の末端には、光回線なら「ONU(網終端装置)」、電話回線なら「モデム」という信号変換装置が備わっており(高速道路でいう料金所)、これらを通過してそれぞれの内部ネットワークにデータが届けられます。
この料金所(ONUやモデム)にも処理性能があり、性能に応じて同時に通信できるデータ量の限度があります。
いくら高速道路が速くても、料金所のゲートが少ないと渋滞してしまうのと同じです。
ネットワーク機器の性能も影響する
さらに、内部ネットワークにおいても、サーバー、ルーター、ファイアウォール、端末(パソコン、スマホなど)の処理性能によって通信できるデータ量が異なってきます。
特にファイアウォールなどのセキュリティ機器は、通信データのチェックを行う検問所のような役割をしているため、通信速度が遅くなる傾向にあります。
無線LANだと電波状況も影響する
また、無線LAN(Wi-Fi)を使う場合は、アクセスポイントとの距離や障害物のために電波が届きづらかったり、他の電子機器と電波干渉を起こすなどの影響で通信速度が遅くなる場合もあります。
以上のような、いくつもの要因によって、実際の通信速度は理論上の通信速度よりも大幅に遅いという現象が発生します。
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2.通信を高速化する方法
それでは、どのようにすれば、より通信を高速化できるのかについて解説します。
①通信が安定している回線を使う
実際に読者の方の中でもいらっしゃると思いますが「最大速度が非常に速い」と謳っている回線でも、実際に使ってみると動画も視聴できないというケースはよくあります。最大速度よりも、通信が安定している回線を選ぶことが重要です。
具体的には、通信が混雑しやすい従来の通信方式「PPPoE」ではなく、混雑しにくい「IPoE」方式に対応した回線を選ぶのがよいでしょう。
(IPoEについての詳細はこちらの記事をご参照ください)
また、光回線は提供元に応じて4種類に分類でき、なかでも「ダークファイバ―系」の回線は通信が安定しやすい傾向にあります。自社のニーズに合わせて、最適な回線を選ぶようにしましょう。
(光回線についての詳細はこちらの記事をご参照ください)
②性能の高いネットワーク機器を使用する
ルーター・サーバー・アクセスポイントなどのネットワーク機器の性能によっても、同時に処理できるデータ量が変わってきます。
それぞれの選び方については下記の3記事でご紹介していますので、ご参照いただければと思います。
③ネットワーク安定化装置を使用する
回線も、ネットワーク機器も性能の良いものを使用しているにも関わらず、通信速度が改善しない…
そんなときは、多くのデータがネットワークに一斉に集中してパンクしている「輻輳(ふくそう)」という現象が発生しているかもしれません。
輻輳が発生し、データの渋滞が深刻化すると、一部のデータは正確に伝送されずに消滅する「パケットロス」と呼ばれる現象が発生します。
しかし、WEBサイト等で一般的に使われている「TCP」という通信方式では、送信先が正確な情報を受け取るまで何度も同じデータを送り続けるという特性があるため、渋滞がさらに深刻化し、通信できなくなる場合があります。
これを防止するために、通信データ(パケット)の送信量を自動調整することでネットワークの輻輳を防止し、通信速度を安定化させる「Tbridge(ティーブリッジ)」という装置が開発されました。こちらについて、次章でご紹介します。
3.Tbridge(ティーブリッジ)のご紹介
「Tbridge」は、無線LANの状況を「把握→改善→安定化」するサイクルを自動的に繰り返すことで、「速度が遅い」「よく切れる」「つながらない」といった問題を解決し、安定的な無線LANの運用管理を可能にする無線LAN最適化ソリューションです。
機能① 無線LANの問題を可視化
「Tbridge」は、無線LANの状況をリアルタイムで数値化・グラフ化するため、現在ネットワーク内でどのような問題が発生しているかを瞬時に把握することができます。
機能② 独自アルゴリズムでデータ転送を高速化
「Tbridge」は、無線通信に特化した独自のTCPアルゴリズムにより、通信データ(パケット)の送信量自体を自動でコントロールし、ネットワーク輻輳を回避することができます。
これにより、パケットロス、再転送、遅延を改善し、最大約3.5倍のデータ転送速度を実現します。
機能③ トラフィック制御
「Tbridge」は、データ通信を自動調整することにより、容量の大きなデータ通信を行う端末による帯域幅の独占を防止し、安定した通信トラフィックを実現します。
以上の3つの機能で、Tbridgeはこれまでになかったアプローチでネットワーク輻輳の根本的な問題解決に貢献します。
また、Tbridgeはルーターとスイッチングハブ・アクセスポイントの間に接続するだけで利用でき、ネットワーク構成の変更が不要なので、スピーディに導入することができます。
Tbridgeは2024年でリリース10周年を迎えました
オフィスでの効果も十分に発揮しますが、学校などの教育機関でも大きくサポートをしてくれます。
1人1台環境に対応した校内LANを実現し、授業運営を円滑にすることから、学校や自治体などのユーザーにも評価されており、これまでの累計出荷台数は2000台以上、国内の約10%の自治体の教育委員会(約170自治体、約2000校)で利用されています。
実際に弊社で社内とレンタルオフィスにて検証した結果もありますので、以下の記事もご参照ください。
「なぜ通信速度が遅いの…?」とお困りでしたら、ぜひ「Tbridge」を試してみてください!
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