こんにちは!IT解決コラム編集部です。
いきなりですが下記のようなお悩みはありませんでしょうか?
- ルーターやアクセスポイントを高性能な製品に買い替えたのに、Wi-Fiの通信速度が遅い…
- Wi-Fiにはつながっているはずなのに、なぜか通信速度が遅い…
- 社員やお客様からの「Wi-Fiが遅い」というクレームが多い
まず原因の根本をお伝えすると、ネットワークの「輻輳(ふくそう)」という現象が発生しているかもしれません
今回は、輻輳が発生するメカニズムや、輻輳を回避する方法についてご紹介します。
この記事の要点
●輻輳(ふくそう)とは、回線にアクセスが集中している状態のこと
●輻輳が発生するとデータ損失が発生し通信速度が遅くなる場合がある
●輻輳を回避するためには、回線のキャパシティを上げるほか、通信最適化装置がおすすめ
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1.輻輳(ふくそう)とは?仕組みを解説
輻輳とは通信データの交通渋滞のこと
「輻輳(ふくそう)」とは、「ものごとが1ヶ所に集中し混雑している状態」のことを指し、特にネットワークの分野においては、「通信回線にアクセスが集中している状態」を意味します。
簡単に例えるならば、各端末から発信された通信データの量が、ネットワーク回線上で処理できる上限を超えて、交通渋滞が発生している状態といえます。
輻輳は通信速度低下をもたらす
輻輳が発生すると、通信速度が低下するだけでなく、一時的に通信が途切れることも。これが深刻化するとネットワーク障害に至ることもあり、事業運営にとって大きな経営リスクとなるのです。
輻輳が発生しやすい業種
近年、動画配信サービス、クラウドサービス、オンライン会議、ウェビナーなどの急速な利用拡大により、あらゆる業種において各個人のデータ通信量が飛躍的に増加しており、輻輳が発生するリスクが高まっています。
特に、多くの端末が同時にインターネットにアクセスすることが想定される業種(教育系・ホテル・飲食系・旅客サービス・貸し会議室・シェアオフィスなど)では、輻輳が起こりやすいものと考えられます。
2.輻輳が発生する仕組み
それでは、なぜ輻輳が発生するのでしょうか。その仕組みについて解説します。
回線上で伝送されるデータ容量には上限がある
インターネット回線には、同時に伝送できるデータ容量の上限があります。その上限はルーター、スイッチングハブなどの通信機器の性能や、インターネット回線自体の契約内容によって決まります。
各端末から発信された様々なデータは「パケット」と呼ばれる小さいデータ単位に細分化されて伝送されます。
この仕組みのおかげで、大きなデータも回線を独占せずに、限られた容量内で多くの端末との通信を同時に行うことができます。
データ容量の上限を超えるとデータ消失が生じる
多くの端末が同時に通信を行い、パケットの量が回線のデータ容量の上限を超えると、「バッファ」と呼ばれる一時的な倉庫に格納され、送信待ちの状態となります。
そしてさらに、送信待ちパケットの量がバッファの容量を超えると、超えた分のパケットが正常に送受信されずに消失する「パケットロス」という現象が発生します。
消失されたデータを何度も再送し渋滞が発生
一般的にWEB閲覧やファイル送受信で使われている「TCP」と呼ばれる通信方式では、データを確実に送受信するよう設計されているため、パケットロスが発生すると、消失したパケットを送信できるまで再送信し続ける仕組みになっています。
そのため、データ量がさらに多くなると、再送信されたパケットがさらなる渋滞を引き起こす悪循環に陥り、通信速度が低下します。
3.輻輳を回避する方法
こうした輻輳を回避するために、効果的な対策をご紹介します。
① IPoE方式の回線を導入する
現在利用しているネットワークの接続方式が旧型の「PPPoE方式」の回線であれば、新型の「IPoE方式」に切り替えることをおすすめします。
PPPoE方式とは、端的にお伝えしますと電話回線を経由してインターネットへ接続する方式です。
電話回線網とインターネットサービスプロバイダ―の間に「ネットワーク終端装置」と呼ばれる装置が必要となりますが、この装置のデータ容量がそれほど高くなく、輻輳が発生しやすい性質があります。
一方で、IPoE方式は、イーサネット(有線LANケーブル)で直接インターネットへ接続する方式です。PPPoEに必要な専用ルーターやアダプターが不要で接続が簡単なだけでなく、周波数の幅(帯域幅)が広く、大容量のデータを一度に流すことが可能で、ネットワーク輻輳が発生しにくい性質があります。
② 高性能なルーターを導入する
回線や接続方式を見直しても、利用機器の性能が低ければ回線の安定性や速度が十分に活かされません。特にルーターの性能は通信速度に大きく影響します。そのため、インターネット回線の見直しとともに、ルーターの見直しも検討しましょう。
ルーターの選び方については、以前こちらの記事でご紹介しましたので、あわせてご参照ください。
③ データ伝送速度を調整する
ネットワーク輻輳が発生する際、これまでの対策は大容量の回線導入や高機能ルーターの導入に限られていました。
従来、ネットワーク輻輳が発生した際の対処方法としては、余裕をもってオーバースペックなルーターを購入するか、プロバイダーの見直しを行うといった方法しか選択肢としてありませんでした。
しかし、根本的な解決策として、帯域幅を最大限活用できるように通信データ(パケット)の送信量を調整することでネットワーク輻輳を防止し、通信速度を安定化させる「Tbridge(ティーブリッジ)」という装置が開発されました。こちらについて、次章でご紹介します。
4.Tbridge(ティーブリッジ)のご紹介
結論からお伝えすると中小企業やお店によくありがちな「Wi-Fi遅い問題」を解決してくれる装置です。
もう少し噛み砕いて説明をしますと「Tbridge」は、無線LANの状況を「把握→改善→安定化」するサイクルを自動的に繰り返すことで、「速度が遅い」「よく切れる」「つながらない」といった問題を解決し、安定的な無線LANの運用管理を可能にする無線LAN最適化ソリューションになります。
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機能① 無線LANの問題を可視化
Tbridgeは、無線LANの状況をリアルタイムで数値やグラフとして表示することで、現在ネットワーク内でどのような問題が発生しているかを瞬時に把握することができます。
機能② 独自アルゴリズムでデータ転送を高速化
Tbridgeは、無線通信専用の独自のTCPアルゴリズムを採用しており、このアルゴリズムによって通信データ(パケット)の送信量を自動で調整し、ネットワーク輻輳を効果的に回避します。
これにより、パケットロス、再転送、遅延を改善し、最大約350%アップのデータ転送速度を実現します。
機能③ トラフィック制御
Tbridgeは、データ通信を自動調整することにより、容量の大きなデータ通信を行う端末による帯域幅の独占を防止し、安定した通信トラフィックを実現します。
以上の3つの機能で、Tbridgeはこれまでになかったアプローチでネットワーク輻輳の根本的な問題解決に貢献します。
また、Tbridgeはルーターとスイッチングハブ・アクセスポイントの間に接続するだけで利用でき、ネットワーク構成の変更が不要なので、スピーディに導入することができます。
もちろんこれだけだと「怪しい」とか「本当に?」と思われるかもしれませんが心配この革新的な機能は特許取得済み(第6145190号)ですので、他社にはない強みがTbridgeにはあります。
Tbridgeは2024年でリリース10周年を迎えました
オフィスでの効果も十分に発揮しますが、学校などの教育機関でも大きくサポートをしてくれます。
1人1台環境に対応した校内LANを実現し、授業運営を円滑にすることから、学校や自治体などのユーザーにも評価されており、これまでの累計出荷台数は2000台以上、国内の約10%の自治体の教育委員会(約170自治体、約2000校)で利用されています。
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今回は、輻輳が発生する原因と回避する方法について紹介しました。「Wi-Fiが遅いな」と感じたら、上述のような対策をぜひ試してみてください。