こんにちは!IT解決コラム編集部です。
- 搬送・配膳ロボットを検討しているけど、業種や業態に合わせた使い方を知りたい
- 導入コストや効果が釣り合うのか不安
- ロボットを導入してどの程度業務が改善するのかが分からない
このようなお悩みはありませんか?
搬送・配膳ロボットといえば飲食店のイメージが強いですが、他にも医療施設、オフィス、商業施設など幅広い業種でも積極的に活用されており、人手不足や人件費高騰で悩む企業や施設にとって大きな助けとなっています。
本記事では飲食店をはじめ、医療施設やオフィス、商業施設での具体的な活用事例やメリットについて詳しくご紹介します。
株式会社MJE
「ワークプレイスをより良くすることで企業の成長に貢献する」をミッションとして、複合機、セキュリティ、ネットワーク等、オフィスに必要な様々な商品を取り扱っております。全国16,000社以上の導入実績と豊富なノウハウをもとに、事業を加速させる最善策についてご紹介します。
広がる搬送・配膳ロボットの活用シーン
配膳・搬送ロボットは、冒頭でも触れたように、いまや飲食店だけでなく医療施設やオフィス、工場、商業施設などさまざまな業界で活躍しています。
ここではそれぞれの業界での活用シーンをご紹介します。
自分の職場や業界でどのように活用できるかを想像しながら、ぜひ参考にしてください。
【飲食店】配膳・下膳作業の効率化と顧客満足度の向上
帝国データバンクが実施した「人手不足に対する企業の動向調査(2024年4月)」によると、飲食店における非正社員の人手不足割合は74.8%に達しており、全業種の中で最も人材が不足している状況です。
こうした慢性的な人員不足に悩む飲食業界では、配膳ロボットの導入によって人件費の削減が期待できます。
ここでは、搬送・配膳ロボットが飲食店でどのように活用されているかをご紹介します。
配膳・下膳を自動化
配膳モードではスタッフが、料理をロボットのトレイに乗せてタブレットやスマホでテーブル番号を入力するだけで、ロボットが指定されたテーブルまで料理を自動で運んでくれます。
テーブルに到着すると、音声でお客様に料理が届いたことをお知らせします。お客様が料理を受け取るとロボットは自動的にキッチンへ戻ります。この仕組みによって、ピークタイムでもスタッフの移動時間を大幅に削減し、配膳作業が効率化されます。
また、下膳モードでは、ロボットが空いた皿や食器を効率的に回収します。スタッフがお皿をロボットのトレイに乗せ、下膳の指示を出すと、自動でキッチンまで移動します。
人が一度に運べる重さは約4~6kgが目安と言われていますが、配膳ロボットの多くは一度に30~40kg程度まで運搬できるため、スタッフがキッチンとテーブルの間を往復する回数を減らせます。
席への案内機能や誕生日モードが備わっている機種も
飲食店でのロボット活用は、配膳や下膳作業の効率化だけでなく、お客様の来店時に席まで案内したり、ロボットの画面や音声を使ってメニューやおすすめ情報を伝えたりすることで、接客業務の一部をサポートすることができます。
さらに、誕生日や記念日など特別なシーンでは、誕生日ソングを流したり、お祝いメッセージを添えた料理を運んだりすることで、特別感のあるサービスを提供できます。
このように、業務の効率化だけでなく、接客の質を向上させることで、お客様満足度を高め、リピーターの獲得にもつながります。
搬送・配膳ロボットの導入は、業務効率化だけに留まらず、店舗運営全体の質を高める可能性を秘めていますね!
【医療施設】治療器具や物資の搬送
医療施設では、治療器具や医薬品、物資の搬送が日常的に行われています。患者の安全を確保し、衛生環境を保つためにも、効率的で衛生的な搬送手段が求められます。
以下は、医療施設における配膳・搬送ロボットの活用事例です。
非接触搬送で衛生管理を徹底
配膳・搬送ロボットは、治療器具や医薬品を直接手で触れることなく運べるため、衛生管理が求められる医療現場にぴったりです。
たとえば、歯科医院では、治療用の医療機器や材料を配膳ロボットに載せて各治療ブースまで運ぶといった使い方ができます。
歯の治療には多種多様な器具が必要で、治療内容によって使用する器具も変わるため、その都度、歯科衛生士や歯科助手、場合によってはドクター自身が一度患者さんのもとを離れて取りに行く必要があります。しかし、配膳ロボットを導入することで、スマホやiPadをタップするだけで必要な器具を運んでくれるため、スムーズに治療が進められるようになります。
また、器具の運搬をロボットに任せることで、スタッフやドクターは治療の準備や患者さんとのコミュニケーションに集中できるメリットもあります。
以下の動画では、実際に歯科医院で配膳ロボットが稼働している様子が紹介されています。
夜間や長時間の運用が可能
配膳・搬送ロボットは人と違い、24時間稼働できるため、夜間の物資搬送や緊急時の対応にも役立ちます。人手が限られる夜間においても、安定して作業を続けられるため医療現場の負担を減らすことができます。
また、スケジュールを設定して、決まった曜日・時間に運ぶことができる機種もあります。これにより、夜間やスタッフが忙しい時間帯でも、必要なタイミングで備品を運搬することができ、スタッフの手間を減らすことができます。緊急時には手動で指示できるため、突発的な対応にも柔軟に対応できます。
SNSで実際に病院で活用されているポストがありましたのでいくつかご紹介します。
トヨタ記念病院、さすがにトヨタの病院だけあって、ロボットが何十台も院内を駆け巡っている…というなかなかのカルチャーショックでした。
— 井上 祥 / Sho INOUE M.D,Ph.D (@shoinoue_MN) October 2, 2024
エレベーターに勝手にロボットが乗り降りしてるのは特に衝撃的で声が出てしまったんですが、院内の皆さんは慣れているのか、何も感じていない様子でした。笑 pic.twitter.com/lj4ljiccQx
トヨタ記念病院。薬など運ぶ搬送用ロボットは、トヨタの自動運転技術を使ってるらしい。看護師の負担はだいぶ軽減できそうだね👏 pic.twitter.com/G8Zvh0qkIb
— さつき💊薬剤師・転職しました (@satsu__satsu) April 12, 2023
【オフィス・工場】荷物運搬と効率化
オフィスや工場では、書類や備品、重い資材などの運搬が日常的に行われていますが、これらの作業は時間や人手を要し、スタッフに負担をかけることも少なくありません。
ここでは、オフィスや工場での配膳・搬送ロボットの活用事例をご紹介します。
部署間の書類・備品の迅速な移動
配膳・搬送ロボットは、オフィス内のフロア間や部署間での書類や備品の移動を自動化します。
たとえば、会議室への書類配送や複合機で印刷した資料の配布といったタスクをロボットに任せることで、スタッフが移動にかける時間を削減できます。
重い資材の運搬を自動化し安全性向上
工場や倉庫では、重量のある資材や製品を運搬する作業が多く、スタッフの体力的な負担や安全面でのリスクが課題となります。
搬送・配膳ロボットを活用すれば、これらの作業を自動化し、ケガや事故のリスクを大幅に減らすことが可能です。さらに、ロボットは自律走行機能を備えており、狭い通路や複雑な作業エリアでも安全に運搬することができます。
【商業施設】商品PRやイベント対応
商業施設では、来館者の興味を引きつけるための商品PRやイベント告知において配膳・搬送ロボットの活用が広がっています。
商業施設における活用事例は以下の通りです。
店舗内での広告表示と案内機能
商業施設では、配膳・搬送ロボットが広告表示や来館者の案内役として活躍しています。
ディスプレイのあるロボットを活用すれば、商品のプロモーションやキャンペーン情報を視覚的に効果的に伝えることが可能で、動きながら広告を表示することで静止型の広告よりも来館者の注目を集めやすくなります。
さらに、館内の店舗やエリアまでお客様を案内する機能がついている機種もあります。
初めて訪れた方でもスムーズに目的地へ誘導でき、音声案内や画面表示でわかりやすくサポートするため、買い物や施設利用の利便性が向上が期待できます。
情報提供だけでなく、来館者の体験そのものを向上させることができるのが、搬送・配膳ロボットの大きな魅力ですね!
清掃業務
搬送・配膳ロボットには、清掃用の部品を取り付けることで床の清掃や除菌にも活用することができる機種もあります。決められたルートを移動し、障害物があれば自動で回避できます。
以下の動画では、サイネージディスプレイと組み合わせることで、商品をPRをしながら床の除菌も行う活用法が紹介されています。
搬送・配膳ロボットの使い方でよくあるQ&A
搬送・配膳ロボットの導入を検討する際、経営者や管理者が感じる疑問や不安を解消するために、よくある質問と、その回答を以下にまとめました。
初心者でも簡単に操作できますか?
はい。搬送・配膳ロボットはスマホやタブレットでの操作が主流で、直感的なインターフェースが採用されているため、特別なスキルや知識は必要ありません。
画面上で目的のテーブル番号やルートを選ぶだけで、ロボットが自律的に動いて作業を進めてくれて音声ガイドやアニメーションで操作方法をわかりやすく案内する機種もあるため、機械が苦手なスタッフでも安心して使えます。
ほとんどの場合、初期設定や導入時にはメーカーや販売業者からサポートが受けられます。設定や基本操作に関する説明を受けることで、スムーズに運用開始できます。
搬送・配膳ロボットのトレイに料理を乗せる際の注意点はありますか?
配膳・搬送ロボットを安全かつ効率的に運用するためには、トレイに料理を乗せる際のいくつかのポイントに注意することが必要です。以下に具体的な注意点をまとめました。
1. 重量バランスを意識する
ロボットのトレイには、1トレイあたりの最大積載重量が決まっています。
料理や食器を乗せるときは、重量制限を守って、できるだけトレイの中央に均等に配置しましょう。そうすることにより、走行中の揺れや偏りを防げるので、料理を安全に運ぶことができます。
2. 液体やスープのこぼれに注意
スープやドリンクなどの液体を運ぶ際は、容器のフタをしっかり閉めたり、倒れにくい容器を使用したりする工夫が必要です。
ロボットが障害物を避けて移動する際に揺れることもあるため、こぼれないように気をつけて配置しましょう。
3. トレイに余裕を持たせる
料理を詰め込みすぎると、移動中に崩れたり、接触して傷ついたりすることがあります。1トレイに配置する料理の数を制限し、十分なスペースを確保しましょう。
導入コストはどのくらいですか?
配膳・搬送ロボットの導入コストは、機種や機能によって異なりますが、一般的には 100万円〜300万円程度が目安です。
初期費用は高額に感じられるかもしれませんが、人件費削減や業務効率化による効果を考えると、長期的には経費削減につながる投資です。特に人手不足の現場では、スタッフの負担軽減にも大きなメリットがあります。
関連記事:搬送・配膳ロボットの価格は?人件費との比較や導入時の注意点を解説
メンテナンスはどうすればいいですか?
配膳・搬送ロボットのメンテナンスは、日常の清掃と定期的な点検が基本です。
使用後はトレイやセンサー部分を柔らかい布で拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。また、タイヤ部分にゴミやホコリがたまっていないか確認し、必要に応じて取り除くことで、スムーズな動作を維持できます。
もしロボットの動きに異常を感じた場合は、まず取扱説明書を確認し、それでも解決しない場合は、メーカーや販売業者のサポートに早めに相談しましょう。
まとめ
配膳・搬送ロボットは、飲食店、医療施設、オフィス、工場、商業施設など、さまざまな業界での活用シーンをご紹介しました。
人手不足や感染症対策が求められる現代において、これらのロボットは業務の負担を軽減し、顧客体験の向上を実現します。改めてポイントをまとめると以下の通りです。
●人手不足の解消
スタッフの移動作業を減らし、本来の業務に集中できる環境を作ります。
●衛生管理の向上
非接触で物資を運ぶため、感染症対策としても有効です。
●業務効率の改善
夜間稼働や自律走行機能により、幅広い業務を自動化します。
●顧客体験の向上
広告や案内機能を活用し、利用者に新しい体験を提供します。
業種や用途に合わせた使い方を工夫することで、ロボットの可能性を最大限引き出し、現場の課題解決に役立てることができるでしょう。
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