こんにちは!IT解決コラム編集部です。
「配膳ロボットって実際いくらするの?」
配膳ロボットの導入は、単なる人手不足対策にとどまらず、サービス品質の向上とコスト削減を同時に叶える手段として注目されています。
しかし、気になるのはやはり「価格」。この記事では、配膳ロボットの価格相場や主な機能、導入によるメリットについて詳しく解説します。

配膳ロボットの導入費用と人件費との比較も解説しています。ご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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搬送・配膳ロボットの価格はいくら?

配膳ロボットの価格は、導入方法や機能、メーカーによって大きく異なります。
一般的に、販売価格は1台で100万円~300万円程度が相場で、特に高機能なモデルやカスタマイズが可能なものは、さらに高額になることがあります。
代表的な搬送・配膳ロボットの価格
代表的な配膳ロボットの価格を調べてみると以下の通りでした。
モデル | 購入価格 |
---|---|
BellaBot(ベラボット) | 3,049,984円(税抜)~ |
Servi(サービィ) | 1,437,600円(税抜)~ |
KettyBot(ケティボット) | 1,746,000円(税抜)~ |
PuduBot2(プードゥーボットツー) | 2,150,000円(税抜)~ |
Holabot(ホラボット) | 2,960,000円(税抜)~ |
SwiftBot(スウィフトボット) | 3,630,000円(税抜)~ |
Kachaka Pro(カチャカプロ) | 100万円以下※業界最安水準 |
※価格は2024年12月時点。IT解決コラム編集部調べ。代理店やサポートメニューなどによって価格は異なります。
各機種の仕様や特徴については、「配膳ロボットの代表的な機種」でご紹介しています。導入を検討される際の参考にご覧ください。
配膳ロボットの導入には、本体代金に加えて初期設定費用や保守費用がかかります。
導入方法としてはレンタルが可能な機種も一部存在しますが、購入した場合は本体代金の支払い完了後、保守費用だけで済むため長期的に見れば購入のほうがお得です。
また、一括での購入が難しい場合は、リース契約や割賦払いを活用することで初期費用を抑えて導入できます。
人件費との比較!時給換算でどっちがお得?

配膳ロボットの導入を検討するうえで、やはり気になるのは「人を雇う場合と比べて本当にコスト面でお得なのか?」という点ではないでしょうか。
ここでは、配膳ロボットの導入費用を「時給換算」し、どれほどの費用対効果があるのかを具体的に見てみましょう。
配膳ロボットを時給換算すると?
例えば、「1日12時間、月30日で5年間稼働する」と仮定して、配膳ロボットの導入費用と人件費(時給)を概算すると以下のようになります。

【300万円の配膳ロボットを購入した場合】
- 概算の月額費用:300万円÷(12か月×5年)=月額 50,000円
- 概算の時給:50,000円÷(12時間×30日)=時給 約139円
【100万円の配膳ロボットを購入した場合】
- 概算の月額費用:100万円÷(12か月×5年)=月額 約16,667円
- 概算の時給:16,667円÷(12時間×30日)=時給 約46円
全国の平均時給額は1,055円※のため、比較すると、大幅に人件費を削減できることが分かります。
バーミヤンでランチ。
— 吉祥寺いるか🌈🇺🇦🇵🇸 (@iruka_hamonika) July 5, 2023
配膳ロボットが働いてました。
ちなみにアルバイトの時給はこんな感じ。 pic.twitter.com/HWZdcoPcPS
配膳ロボットは教育コストが不要で、作業ミスや疲労によるパフォーマンスの低下がないため、一定のクオリティで働いてくれます。

弊社ではさまざまな配膳ロボットを取り扱っているため、店舗の広さやご予算に応じておすすめの機種をご提案いたします。「うちの店舗でも使える?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
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※参考:ジョブメドレー「【2024年度最新版】全国最低賃金一覧 & 全国ランキング」

配膳ロボットの主な機能

配膳ロボットには、料理や物品を安全に運ぶためのさまざまな機能が搭載されています。
ここでは、配膳ロボットの主な機能をご紹介します。
自動配膳・下膳機能
配膳ロボットの代表的な機能のひとつが、自動配膳・下膳機能です。
料理やドリンクを乗せるだけで、ロボットが指定されたテーブルまで自動で運んでくれます。配膳後はスタート地点へ戻り、次の指示に備えて待機します。
実際にロボットが料理を運んでいる様子は、以下の動画でご確認いただけます。
障害物回避機能(3Dカメラやセンサーによる安全運行)
配膳ロボットは、SLAM技術(Simultaneous Localization and Mapping)が搭載されており、店舗内で自分の位置を正確に把握しながらスムーズに移動します。
この技術はお掃除ロボットにも広く採用されており、ロボットはリアルタイムで店内の地図を作成して、効率的に障害物を避けながら目的地へ向かうことができます。
特に、混雑した場所や複雑なレイアウトの店舗では、SLAM技術が高い効果を発揮してくれます。
音声機能やディスプレイ機能による顧客とのコミュニケーション
配膳ロボットには音声案内やディスプレイ機能が搭載されており、顧客とのコミュニケーションもサポートします。
例えば、「お料理をお持ちしました」「お受け取りください」といった案内を、音声やディスプレイで伝えることができ、簡単なやり取りも可能です。
この機能を接客に取り入れることで、顧客とのやり取りをスムーズにし、より親しみやすいサービスを提供することができます。
自動充電機能やバッテリーマネジメント
一部の配膳ロボットには自動充電機能が搭載されており、バッテリー残量が少なくなると、自動的に充電ステーションに戻って充電を開始します。そのため、スタッフが充電を管理する手間が省くことができます。
さらに、バッテリーマネジメント機能によって稼働時間を最適化でき、長時間の連続稼働にも対応可能です。これにより、常に安定した運用が可能となり、業務が中断される心配もありません。
こうした最新技術の導入によって、配膳ロボットは安全性だけでなく、店舗運営全体の効率化にも大きく貢献しています。

導入を検討する際は、これらの技術がもたらす安全性の向上を理解し、ロボットがスムーズに稼働できる環境を整えることが大切です!
配膳ロボットのメリット

配膳ロボットは、人手不足の解消に役立つだけでなく、業務効率の向上やコスト削減、さらにはサービスの品質向上にも大きく貢献します。
ここでは、配膳ロボットを導入することで得られる主なメリットを具体的にご紹介します。
配膳・運搬の効率化でスタッフの負担を軽減できる
配膳や運搬作業をロボットに任せることで、スタッフの負担をぐっと減らすことができます。その分、スタッフは接客やキッチン補助など他の業務に集中でき、店舗全体の作業効率の向上にもつながります。
実際、ファミリーレストラン「ガスト」では、配膳ロボットの導入によって重いグリル皿や鍋セットなどを運ばずに済むようになり、体への負担が減ったことで従来採用が難しかった65歳以上のシニアスタッフの雇用が倍増したという報告もあります。
※参考:Bloomberg「ロボット導入で「眠れる人材」に光、人手不足対策で思わぬ波及効果」
繁忙期でも安定した稼働ができる
配膳ロボットは休まず稼働し続けるため、スタッフの負担を減らしながら、少ない人員でも業務を安定して回せる体制づくりが可能になります。
特に、年末年始などの繁忙期やピークタイムのように忙しさが集中する時間帯でも、配膳ロボットは休むことなく働き、スタッフの負担を軽くしてくれます。
また、アルバイトのようにシフト調整や急な欠勤への対応、繁忙期の人員確保といった煩雑な業務も不要なため、店舗運営全体の負担軽減にもつながります。
従業員不足の解消と教育コストの削減
配膳ロボットを導入することで、新しいスタッフを採用したり、一から業務を教えたりする手間がぐっと減り、採用コストや教育の負担も削減できるため、現場の負荷を抑えながら運営がしやすくなります。
最近では、「人材募集にお金をかけてもなかなか人が集まらない」という理由で、配膳ロボットを導入するケースも増えています。特に飲食業界では、慢性的な人手不足に対応する手段のひとつとして、ロボットの活用が進んでいます。
また、配膳ロボットは操作がシンプルで直感的に扱える設計になっているものが多いため、外国人やシニアの方でも働きやすい環境づくりにもつながります。
集客効果や顧客満足度の向上にもつながる
音声機能や会話機能がある配膳ロボットの場合、SNSで話題になりやすく、拡散されることで集客効果も期待できます。
たとえば、ガストで導入されているネコ型配膳ロボット「BellaBot」は、家族連れや子どもに限らず、幅広い世代から人気を集めています。お客様に話しかけたり、感謝の気持ちを伝えたりするほか、頭をなでると反応するなど、感情に寄り添うような動作も備えており、親しみやすいコミュニケーションができる点が魅力です。
実際、SNS上では多くの方から好意的なコメントが投稿されていました。
ガストのネコ型配膳ロボット、BellaBotが可愛いくて和む😻デミグラスソースのオムライス、海老明太子ドリア、ブラックカレーもとても美味しかった。 pic.twitter.com/nMzHFudVVP
— ねこもふ🇬🇧一時帰国中 (@nekomoffer) October 20, 2024
時々無性にネコ型配膳ロボットに会いたくなる訳で。
— かとうかかし@酔いどれフォトグラファー (@k_kakasi) October 21, 2024
店員さんが置いていった片付けカートにセンサーが過剰反応してその場でにゃ~んにゃ~んと右往左往。
なんというか微笑ましいのだが、そこに積んである注文品はひょっとして俺のオーダーしたヤツでは、、、? pic.twitter.com/5CpcLmjf0U

配膳ロボットの代表的な機種

配膳ロボットは、飲食店やホテルをはじめとするさまざまな業種で活用されており、多くのメーカーから多様なモデルが販売されています。
以下では、主要な配膳ロボットとその特徴をご紹介します。
BellaBot(ベラボット)

BellaBotは、ネコ型の可愛いデザインと豊かな表情が特徴の配膳ロボットです。4段のトレイに最大40kgまでの料理やドリンクを積載でき、特にファミリー層や観光客に人気があります。
音声案内機能も搭載されており、顧客に料理の案内やお知らせを音声で伝えることで、親しみやすい接客が可能です。
Visual SLAMとLaser SLAMという2つのナビゲーション技術を使用し、障害物を避けながらスムーズに移動してくれます。この可愛いデザインや高度な技術により、食事中の楽しさを演出し、顧客の満足度を高めることができます。
KettyBot(ケティボット)

KettyBotは、18.5インチの大型ディスプレイを搭載し、メニューや広告を表示できる配膳ロボットです。
省スペース設計で、狭い店舗でも無理なく導入することができます。また、音声案内機能を備えており、顧客とのスムーズなコミュニケーションが可能です。
ディスプレイと音声案内機能を活用することで、プロモーションや広告効果の向上が期待できます。
PuduBot2(プードゥーボットツー)

PuduBot2は、各トレイに最大13kgまで載せることができ、1度に合計40kgもの運搬が可能な配膳ロボットです。
トレイの段数や高さを調整でき、前後どちらからでも受け渡しがしやすい仕様になっています。障害物回避機能も搭載しており、料理や飲み物を安全に運ぶことができます。
HolaBot(ホラボット)

HolaBotは下膳作業に特化したロボットで、1度に最大60kgもの皿やグラスを回収できる大容量が特徴です。
防水性能を備えているため、衛生管理が求められる場所でも安全に使用できます。特に、ビアホールや大型レストランなど、大量の食器が発生する環境で、効率的な下膳作業をサポートすることができるロボットです。
Servi(サーヴィー)

Serviは、狭い通路でもスムーズに運行できるコンパクトな設計が特徴の配膳ロボットです。
丸型トレイを採用しており、料理の受け渡しがしやすいデザインが特徴です。また、最大30kgの料理を運搬可能で、飲食店の業務効率化に貢献します。シンプルな操作性も魅力のひとつです。
SwiftBot(スウィフトボット)

SwiftBotは、電動式の自動開閉扉が搭載可能で、衛生面に配慮した設計です。
3段のトレイを備えており、最大35kgの料理や食器を運搬できます。
バッテリー残量が少なくなると、自動で充電スタンドに戻り、充電切れを防ぐため、長時間の使用が必要な飲食店に適しています。
Kachaka Pro(カチャカプロ)


Kachaka Pro(カチャカプロ)は、サイネージディスプレイや猫型の顔といった装飾を省き、シンプルさと低価格が特徴の自律走行型の搬送・配膳ロボットです。
配膳ロボットの多くは1台あたり数百万円の導入コストがかかりますが、カチャカプロはもともと家庭向けの「カチャカ」をベースに開発しているため、保守サポートを含めても業界最安水準※の価格で、個人経営の店舗や小さな店舗でも導入しやすくなっています。
コンパクトなサイズ感も大きな魅力で、幅24cm × 奥行38.7cmのコンパクト設計で、最小55cmの通路幅も走行可能です。専用シェルフと組み合わせることで、複数の棚を付け替えながら運べるため、飲食店はもちろん、歯科クリニックや工場などの物品の運搬にも対応できます。
その実用性と革新性は業界からも高く評価されており、第11回ロボット大賞の総務大臣賞やグッドデザイン賞など数々の権威ある賞を受賞しています。
※2024年2月メーカー調べ

配膳ロボットは、多くのメーカーから多様な機種が販売されています。機能や価格はもちろん、トレイの数や積載量、必要な通路幅などを確認したうえでお店やオフィスに合ったロボットを選びましょう!

まとめ
配膳ロボットの導入は、単なるコスト削減にとどまらず、業務効率化や顧客満足度の向上といったさまざまなメリットをもたらします。
配膳ロボットの価格についてまとめると以下の通りです。
- 配膳ロボットの販売価格は100万円~300万円程度が相場
- AI音声機能など、高機能なものほど高額
- 5年間使用を前提にすると、時給換算で100円台に抑えられるケースも
- リース契約や割賦払いを利用することで初期費用を抑えられる
汎用性の高いロボットを導入すれば、配膳だけでなくさまざまな業務に活用することができます。そのため、飲食店に限らず、多様な業態でも幅広く活躍が期待できます。
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