こんにちは!IT解決コラム編集部です。
昨今、リモートワークの普及により、日常業務を有線LANでなくWi-Fi(無線LAN)環境で行う方が多くなり、場所を選ばないノマド的な働き方が普及しました。
普及した一方で、動画視聴、WEB会議、クラウドサービスなどの大容量のデータ通信をWi-Fi(無線LAN)で行うことで、ネットワークが混雑し通信速度が遅くなることも多くなっています。
せっかく生産性を高めるためにフリーアドレスを導入したのに、逆に業務効率が下がったという課題を抱えている企業様も多いのではないでしょうか。
それを解決するためには本日ご紹介する「QoS機能」を設定することが対策方法として挙げられます。
今回は、ネットワークの通信速度低下を防ぐ「QoS」について、その特徴や仕組みについて解説していきます。
この記事の要点
●QoSとは、通信データの優先度やデータ量をコントロールする技術
●パケットロスを抑制し、高品質な通信を維持することができるが、設定が難しい場合も
●通信を自動安定化する装置「Tbridge」なら設定がカンタンでおすすめ
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QoSとは
QoS(Quality of Service)とは、ネットワーク上で伝送される通信データの優先度や伝送するデータ量をコントロールする技術のことを指します。
ネットワークで同時に大容量の通信を行うと、回線の処理能力や、ルーター、スイッチングハブ、アクセスポイントなどのネットワーク機器に処理能力以上のアクセスが集中する輻輳(ふくそう)状態となり、パケットの送信待ちによる遅延や、バッファに格納しきれないパケットが消失するパケットロスが発生し、通信速度が低下します。
その対応策として、回線やネットワーク機器を高性能なものにアップグレードして処理できる帯域幅を拡張することが考えられますが、その場合は回線利用料や機器代金などのほか、機器の入れ替えやネットワーク構築に大きな労力が必要となり、専門人材が不足している場合はおすすめできません。
そこで、QoSを活用し、ネットワーク内で処理可能な帯域幅を超えないように通信データの優先度や伝送するデータ量をコントロールすることで、限られたリソースを最大限活用して通信速度の低下を防ぎ、快適なインターネット利用ができるようになります。
関連記事:オフィスのWi-Fiが遅い原因「輻輳(ふくそう)」のメカニズムと解決法
関連記事:【調査方法あり】あなたの会社のネットが遅い原因とは?
QoSの種類
QoSには、大きく分けて「優先制御」と「帯域制御」の2つの種類があり、それぞれを組み合わせることでネットワークの利用ニーズに合ったQoS機能を設定することができます。
優先制御
優先制御とは、通信の種類に応じて優先順位を決めて、優先順位の高いデータから順に伝送する方法です。
一般的に、動画視聴やWEB会議、通話などのリアルタイム性が要求される通信の優先度を高く設定する一方で、ファイルのアップロード・ダウンロードなど遅延が許容できる通信の優先度を低く設定するケースが多いです。
帯域制御
帯域制御とは、特定の通信に対して帯域幅(同時に伝送できる通信データ量の上限)を設定することで、特定の通信が帯域を占有することを防ぐ方法です。
帯域制御の具体的な方法としては「帯域保証」「帯域制限」の2種類があり、帯域保証は帯域幅の下限値を設定するもので、帯域制限は帯域幅の上限値を設定します。
帯域制御を行う場合は、事前にどの通信を制御するかを把握する必要があり、具体的にはローカルIPアドレスなどを取得しておく必要があります。
QoSの設定方法
QoS機能はルーターやスイッチングハブなどのネットワーク機器の設定によって行うことができます。
メーカーによって様々であるため、詳細はメーカーのウェブサイトをご参照いただくのが確実ですが、Wi-Fiルーターであれば、設定画面から「QoS」と表示されたメニューから、上述のとおり優先制御、帯域制御のそれぞれのパターンに応じて設定を行う流れとなります。
ただし、一部のWi-FiルーターではQoS機能がないものがあるため、購入の際にQoS機能の有無をチェックするようにしましょう。
QoSを自動化する装置Tbridge(ティーブリッジ)のご紹介
上述のとおり、QoSにより限られたリソースの中でネットワークを最大限活用することができますが、一方でネットワーク利用者が多い場合は管理が大変という声もよく聞きます。
そのような場合におススメしたいのが、チエル株式会社の販売する「Tbridge」という製品です。
「Tbridge」は、無線LANの状況を「把握→改善→安定化」するサイクルを自動的に繰り返すことで、「速度が遅い」「よく切れる」「つながらない」といった問題を解決し、安定的な無線LANの運用管理を可能にする無線LAN最適化ソリューションです。
上述のようにQoSを設定しなくても、自動的にデータ伝送量を制御してくれるので、複雑な設定は一切不要になります。そのほか、下記のような特長があります。
機能① 無線LANの問題を可視化
Tbridgeは、無線LANの状況をリアルタイムで数値化・グラフ化するため、現在ネットワーク内でどのような問題が発生しているかを瞬時に把握することができます。
機能② 独自アルゴリズムでデータ転送を高速化
Tbridgeは、無線通信に特化した独自のTCPアルゴリズムにより、通信データ(パケット)の送信量自体を自動でコントロールし、ネットワーク輻輳を回避することができます。
これにより、パケットロス、再転送、遅延を改善し、最大約3.5倍のデータ転送速度を実現します。
機能③ トラフィック制御
Tbridgeは、データ通信を自動調整することにより、容量の大きなデータ通信を行う端末による帯域幅の独占を防止し、安定した通信トラフィックを実現します。
以上の3つの機能で、Tbridgeはこれまでになかったアプローチでネットワーク輻輳の根本的な問題解決に貢献します。
また、Tbridgeはルーターとスイッチングハブ・アクセスポイントの間に接続するだけで利用でき、ネットワーク構成の変更が不要なので、スピーディに導入することができます。
この革新的な機能は特許取得済み(第6145190号)ですので、他社にはない強みがTbridgeにはあります。
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Tbridgeは2024年でリリース10周年を迎えました
オフィスでの効果も十分に発揮しますが、学校などの教育機関でも大きくサポートをしてくれます。
1人1台環境に対応した校内LANを実現し、授業運営を円滑にすることから、学校や自治体などのユーザーにも評価されており、これまでの累計出荷台数は2000台以上、国内の約10%の自治体の教育委員会(約170自治体、約2000校)で利用されています。
実際に弊社で検証した結果もありますので、以下の記事もご参照ください。
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