【プロが解説】A3対応コピー機・複合機の選定ポイントとおすすめモデル

【プロが解説】A3対応コピー機・複合機の選定ポイントとおすすめモデル OA機器

 

こんにちは!IT解決コラム編集部です。

A3対応複合機の導入を検討されている企業や店舗のご担当者様、以下のようなお悩みはありませんか?

  • A3対応の複合機が欲しいけど、種類が多すぎて何を基準に選べばいいのかわからない…
  • インクジェットとレーザーの違いがよくわからず、自社に合った選択ができるか不安…
  • 印刷スピードやコスト、設置スペースなど、何を優先すればいいのか悩んでいる…

契約書や建築図面など、A3サイズの印刷やコピーが必要な業務では、「どの機種が自社に合うのか」と迷うことも多あるかもしれません。

本記事では、インクジェットとレーザーの特徴やメリットを詳しく解説し、選び方のポイントを分かりやすくお伝えします。また、特におすすめのモデルも厳選してご紹介しています。A3対応複合機選びの参考に、ぜひご活用ください。

執筆者情報

株式会社MJE https://mjeinc.co.jp/

複合機、セキュリティ、ネットワーク等、オフィスに必要な様々な商品を取り扱っております。全国16,000社以上の導入実績と豊富なノウハウを活かし、業務の効率化やコスト削減、生産性向上につながる最適なソリューションをご提案します。

A3対応複合機の用途とメリット

A3対応複合機の用途とメリット

A3対応複合機は日常業務のさまざまなシーンで使われています。

  • 契約書やプレゼン資料の印刷
  • 大きな表や集計結果の出力
  • パンフレットやカタログのスキャン
  • 写真の拡大印刷

特に、細かい文字や図面を鮮明に印刷できるため、建築図面や設計図の印刷、広報用ポスターやカタログ制作など、クリエイティブ業界でも幅広く活用されています。

「A3」「A3ノビ」「SRA3」の違い

A3対応の複合機を選ぶ際に、「A3ノビ」や「SRA3」といった用紙サイズを見かけることがあります。
ここでは、それぞれの用語について解説します。

A3ノビとは

A3ノビとは、通常のA3サイズ(297mm×420mm)よりも少し大きい用紙サイズのことを指します。一般的には「329×483mm」サイズが多いですが、正式な規格がないためメーカーごとに異なる場合があります。

「ノビ」という名前は「伸びた」という意味からきており、印刷データを余白なくフルサイズで出力したい場合に使われます。

このため、デザイン業界や製造業、建築業など、細部の表現が求められる場面で特に重宝されています。

また、以下のように紙面の上下左右に「トンボ」とよばれる目印を入れる場合も、A3ノビで印刷するのが一般的です。

トンボのイメージ

このトンボを活用することで、裁断後の仕上がりを正確に整えられます。

SRA3とは

SRA3とは印刷業界で使用される紙の規格で、サイズは「320×450mm」です。

A3ノビと同様、A3をフチなしで仕上げたい場合に利用されます。
社外向けの資料やチラシを社内で作成する機会が多い場合、「A3ノビ」や「SRA3」対応の複合機を選ぶと、余白のない仕上がりになるので、より美しい印刷物を作成できます。

各用紙サイズまとめ

サイズ 大きさ
A3 297×420mm
A3ノビ 329×483mm
※ただし、メーカーにより異なる場合があります
SRA3 320×450mm

印刷物の見栄えを重視する場合は、あらかじめ対応サイズをチェックしておきましょう!

A3対応複合機の種類

A3対応複合機の種類

A3対応複合機には主に「インクジェット複合機」と「レーザー複合機」の2種類があります。
それぞれの特徴や利点について解説します。

インクジェット複合機

インクジェット複合機は、液体インクを使用して紙に直接吹き付ける方式の複合機です。インクジェット複合機の特徴をまとめると以下の通りです。

写真印刷に優れている

インクジェット複合機は、液体インクを使用するため、微細なドットで紙面に色を再現できることができます。

この技術により、色の階調やグラデーションを滑らかに表現でき、写真やイラストの再現性において特に優れた性能を発揮します。光沢紙など特殊な用紙への印刷にも対応しており、幅広い用途で活用されています。

サイズがコンパクトなものが多い

インクジェット複合機は、一般的にレーザー複合機と比べて内部構造がシンプルなため、サイズがコンパクトなものが多い点が特徴です。そのため、設置スペースに余裕がない小規模オフィスや、店舗でも無理なく設置できます。

家庭向けに設計された製品も多く、レーザー複合機に比べて本体が小型で軽いので扱いやすいプリンターと言えます。

スモールオフィス向けのおすすめの複合機については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

関連記事:スモールオフィスに最適な複合機5選!コンパクトさと機能を両立した選び方とは?

水に弱い点に注意

インクジェット複合機は写真印刷に優れていますが、「水に弱い」というデメリットもあります。

インクジェットプリンターで使用されるインクは水溶性のため、印刷物が水に触れるとインクがにじんだり、色が薄くなったりする可能性があります。そのため、湿気の多い環境や水がかかる可能性のある場所での使用には注意が必要です。

インクジェットの場合は、インクが乾くまで印刷面に触らないようにしましょう!屋外や湿気の多い場所で使用する場合は、ラミネート加工を施すのもおすすめです!

レーザー複合機

レーザー複合機は、トナー(粉末状のインク)を静電気で転写し、高温で定着させる方式の複合機です。レーザー複合機の特徴をまとめると以下の通りです。

印刷スピードの速さとコストパフォーマンスの高さ

レーザー複合機の大きな特長は「印刷スピードの速さ」にあります。

一度に大量の印刷が必要な場面でも、高速処理が可能なため、業務の時間短縮に大きく貢献します。また、トナーはインクに比べて長持ちし、交換頻度が少ないためコストパフォーマンスの高さも魅力です。

「スピードが速く+コストパフォーマンスが良い」という特徴から、大量印刷が求められるオフィスに特におすすめです。

耐久性が高く、文字や図表の印刷に強い

レーザー複合機は内部構造が頑丈に設計されており、長期間にわたる使用に耐えられる高い耐久性を備えています。また、トナーを熱で紙に定着させる方式のため、文字や図表などの細かいデザインも鮮明に再現できます。

にじみのないくっきりとした仕上がりは、契約書や報告書などの文書や、細部の正確さが求められる設計図などの印刷に最適です。

A3対応複合機を選ぶ際の4つのポイント

A3対応複合機を選ぶ際の4つのポイント

A3対応複合機を選ぶ際は、自社の業務内容や利用シーンに合わせた適切なモデルを選ぶことが重要です。印刷速度や画質、ランニングコストなど、自社の業務に適した機器を選ぶために確認すべきポイントを解説します。

①印刷速度を確認する

印刷速度は、業務効率を大きく左右するため、用途に合ったモデルを選びましょう。

特に、大量に印刷をする企業では、印刷に時間がかかると業務全体の効率が下がるため、印刷速度は重要なポイントです。たとえば、1分間に10枚の印刷速度では、100枚の資料を出力するのに10分かかりますが、35枚の速度であればわずか3分で完了します。

レーザー複合機は一般的に印刷速度が速く、1分間に50枚以上印刷できるモデルもあるため、大量印刷やスピードを重視する企業には特におすすめです。

自社で印刷する枚数や頻度を考え、導入する複合機の印刷速度を事前にチェックしておきましょう。

②画質を確認する

画質は、印刷物の品質を大きく左右します。

インクジェット複合機は、紙に吹き付けるインクの粒子が非常に細かいため、繊細な色の再現が得意です。特に、鮮やかな色再現や滑らかなグラデーションが求められる場合に高いパフォーマンスを発揮します。
そのため、写真印刷や年賀状印刷を頻繁に行う場合はインクジェット複合機がおすすめです。

一方、レーザー複合機は、粒子が比較的大きいトナーを使用しており、色の滲みが少なく、くっきりとした文字や図表を印刷できるのが特徴です。印刷スピードも速いため、文書印刷など普通紙での印刷枚数が多くなりそうならレーザープリンターがおすすめです。

③コストを確認する

以下に分かりやすくインクジェット複合機とレーザー複合機のコスト面での違いを比較表にまとめましたので、ご覧ください。

項目インクジェット複合機レーザー複合機
本体価格 比較的安価(家庭向けモデルが多い)高め(業務用の高機能モデルが多い)
印刷コスト(1枚あたり) 高め(インクの消費が多く、交換頻度も高い)低め(トナー1本で大量印刷が可能)
メンテナンスコスト 低め(部品交換の必要が少ない)高め(ドラムや定着ユニットの交換が必要)
消費電力低め(動作時の消費電力が少ない)高め(定着時に高温が必要なため消費電力が多い)

インクジェット複合機は本体とインクの価格が比較的安いため、導入コストを抑えたい企業におすすめです。しかし、インクの消費が早いため長期的には印刷コストが高くなる場合があります。そのため、少量の印刷や低頻度の利用を想定している場合におすすめです。

一方、レーザー複合機は本体価格やトナー代が高めですが、トナーの交換頻度が少なく、1枚あたりの印刷コストを抑えられる点が魅力です。特に、大量印刷が必要な企業におすすめです。さらに、レーザー複合機は耐久性が高いため、長期間の安定した利用が期待できます。

また、メンテナンス費用によってもランニングコストは変わります。メーカーや代理店によってサポート体制や保守サービスが異なるため、導入前に内容を確認しましょう。

④サイズと設置スペースを確認する

一般的に、A3対応複合機は、A4対応モデルよりも大きく、特にレーザータイプは感光ドラムや定着ユニットなどの部品を多く搭載しているため、大型になりやすく、設置には十分なスペースが必要です。

また、複合機の重量も考慮し、設置場所の床が耐えられるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

一方、冒頭の「インクジェット複合機」でも説明しましたが、インクジェット複合機は省スペース設計のモデルも多くあるので、小さなオフィスや限られたスペースにも置きやすいです。

スモールオフィスやスペースが限られた環境で使用する場合は、インクジェット複合機のコンパクトなモデルを選ぶことをおすすめします。

複合機のサイズや重量について詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:【コピー機・複合機のサイズ】大きさや重さ、オフィスに合う選び方やおすすめを解説

おすすめのA3対応複合機5選

おすすめのA3対応複合機5選

印刷品質、コスト、使い勝手のバランスに優れたおすすめのA3対応複合機を5機種厳選しました。

【インクジェット】ブラザー MFC-J7500CDW

出典:ブラザーダイレクトクラブMFC-J7500CDW(ブラザーダイレクトクラブ)
項目 詳細
サイズ 幅576×奥行477×高さ375mm
印刷速度 カラー・モノクロともに30ページ/分
本体価格 お問い合わせ

ブラザーのMFC-J7500CDWは、A3対応のハイスペックインクジェット複合機として、オフィスの生産性とコストパフォーマンスを両立しています。2022年度グッドデザイン賞を受賞し、デザイン性と機能性の両方で高い評価を得ています。

自動両面プリント機能やUSBメモリーから直接プリント可能なダイレクトプリント機能、エコモードによるインク節約など、業務効率を高める多彩な機能を搭載しており、オフィスのさまざまなニーズに応える1台としておすすめです。

【インクジェット】エプソン PX-M6712FT

出典:エプソン PX-M6712FT(エプソン)
項目 詳細
サイズ 使用時:幅515 × 奥行976 × 高さ521mm
収納時:幅515 × 奥行500 × 高さ350mm
印刷速度 カラー:約25ipm / モノクロ:約25ipm
本体価格 お問い合わせ

エプソン PX-M6712FTは、エコタンク式のA3インクジェット複合機です。

給紙容量は、用紙カセット250枚に加えて、背面のMPトレイで100枚を補える設計で、耐久枚数は20万ページと十分な耐久性を持っています。さらに、自動両面印刷やADF(自動原稿送り装置)など便利な機能も搭載。

有線LANと無線LANに対応しており、オフィスでの多様なニーズに応えるモデルのため、効率的でコストパフォーマンスに優れたインクジェット複合機を探している企業におすすめです。

【レーザー】シャープ BP-20C25

【レーザー】シャープ BP-20C25
出典:シャープ BP-20C25(シャープ)
項目 詳細
サイズ 幅560mm × 奥行560mm × 高さ653mm
印刷速度 カラー・モノクロともに25枚/分
本体価格 1,150,000円(税抜)
⇒お問い合わせ

シャープ BP-20C25は、幅560mm、奥行き560mm、高さ653mmというA3対応のレーザー複合機にしてはコンパクトなスタイルが特徴です。

設置場所を選ばず、フリーストップのチルトタイプ操作パネルを採用しており、ユーザーの視線に合わせて角度を調整できるため、使いやすさも抜群です。

BP-20C25は「2019年度 グッドデザイン賞」や「2020年 iFデザイン賞」を受賞しており、オフィスの雰囲気を損なうことなく、機能性と美しさを両立させています。

関連記事:【大手コンビニも導入】シャープのコピー機・複合機のメリット・デメリットは?

【レーザー】TASKalfa 2460ci+

【レーザー】TASKalfa 2460ci+
出典:カラーA3複合機 TASKalfa 2470ci+/2460ci+ (京セラドキュメントソリューションズ株式会社)
項目 詳細
サイズ 幅590mm × 奥行590mm × 高さ753mm
印刷速度 A4ヨコ:24枚/分、A4タテ:17枚/分、A3:12枚/分
本体価格 1,050,000円(税抜)
⇒お問い合わせ

TASKalfa 2460ci+は、京セラの技術が詰まったA3対応のレーザー複合機です。京セラならではの長寿命設計が魅力で、長期的にみるとコストパフォーマンスが高い複合機です。

「KYOCERA Cloud Print and Scan」を標準搭載しており、クラウドサービスへのデータ保存や共有がスムーズに行えます。モバイル端末からのタッチレス操作や、オプションでIDカード認証によるセキュリティプリント機能を追加できるため、現代の多様な働き方やセキュリティニーズにも対応可能です。

関連記事:【印刷コスト激減】京セラのコピー機・複合機をおすすめする3つの理由
関連ページ:京セラ複合機が業界最安値!当社の複合機・コピー機が選ばれる理由

【レーザー】TASKalfa 2554ci/3554ci

【レーザー】TASKalfa 2554ci/3554ci
出典:カラーA3複合機 TASKalfa(京セラドキュメントソリューションズ)
項目 詳細
サイズ 幅602mm × 奥行665mm × 高さ790mm
印刷速度 TASKalfa 2554ci:25枚/分
TASKalfa 3554ci:35枚/分
1枚あたりの印刷コスト モノクロ:約0.6円(税込) / カラー:約4.1円(税込)
本体価格 TASKalfa 2554ci:1,300,000円(税抜)
TASKalfa 3554ci:1,410,000円(税抜)
⇒お問い合わせ

TASKalfa 2554ciおよび3554ciは、省スペース設計ながら、TASKalfa 2554ciではモノクロ・カラー問わず毎分25枚、TASKalfa 3554ciでは毎分35枚の安定した印刷速度を誇ります。

上記でご紹介した2460ci+と同じく、クラウド連携機能を標準装備しており、GoogleドライブやOneDriveなどの外部サービスに直接接続可能で、データの共有や保存がシームレスに行えます。

まとめ

いかがでしたか?今回では、A3複合機の種類や選定ポイント、おすすめモデルをご紹介しました。

インクジェットとレーザーの違いや、それぞれのメリットを理解することで、自社に最適なモデルを選ぶ際の参考になったのではないでしょうか。

今回の記事のポイントをまとめると、以下の通りです。

●A3複合機は大判印刷が可能
契約書、プレゼン資料、建築図面などの大判印刷が必要な業務に対応。A3ノビやSRA3にも対応しているモデルは、A3サイズを縮小せずにデータの端まで印刷できるため、特にデザイン業界や製造業に重宝される。

●インクジェットとレーザーは用途に合わせて選択
写真やイラストを多く印刷する場合は、色再現が鮮やかなインクジェット複合機がおすすめ。文書印刷や大量印刷が主な用途なら、耐久性と印刷速度に優れたレーザー複合機がおすすめ。

●サイズと設置スペースの確認が重要
A3対応複合機はA4複合機に比べて一般的に大きめ。特に、レーザー複合機はインクジェット複合機に比べて大きい傾向がある。事前に設置スペースや重量も確認することが大切。

適切なサイズの複合機を選ぶことで、オフィスの業務効率を向上させ、快適な環境を整えることができます。
具体的な機種選びに迷った際は、お気軽に弊社までご相談ください。

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