【徹底解説】オフィス・店舗向けWi-Fiルーターの選び方

オフィス向けWi-Fiルーターの選び方 ネットワーク

こんにちは!IT解決コラム編集部です。

Wi-Fiルーターといえば、一般的には「家庭用」のイメージが強いかもしれません。しかし実は店舗やオフィスに特化した業務用のWi-Fiルーターも存在します。

ネットワークの管理を任されている方の中には、こんなお悩みを感じている方も多いのではないでしょうか?

  • オフィスやお店の通信が遅い
  • オンライン会議が何度も途切れる
  • インターネットがつながらない or つながりづらい
  • オフィスに合うWi-Fiルーターの選び方がわからない
  • セキュリティ面に不安がある

こうした状況の原因のひとつとして挙げられるのが、家庭用Wi-Fiルーターを業務環境で使っていることです。

「馴染みがある」「安い」という理由で、店舗やオフィスで家庭用Wi-Fiルーターを使っていると、ネットワークの通信速度が遅くなり、お客様や社員の不満につながるケースがあります。

今回は、Wi-Fiルーターに焦点を当てて、家庭用と業務用のWi-Fiルーターの違い、オフィスや店舗に最適な業務用Wi-Fiルーターの選び方について解説していきます。通信環境を改善したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要点
業務用Wi-Fiルーターは同時接続台数・セキュリティ性能・遠隔管理機能で優れている
業務用Wi-Fiルーターを選ぶ際は通信規格利用可能人数セキュリティ性能管理運用機能をチェック

Wi-Fiルーターの家庭用・業務用の違いとは?

Wi-Fiルーターの家庭用・業務用の違い

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違いを表でまとめると以下の通りです。

業務用Wi-Fi家庭用Wi-Fi
同時接続台数多い(50台以上)少ない(10~20台程度)
セキュリティ対策高い一般的
遠隔管理機能ありなし

詳しく説明します。

同時接続台数の違い

家庭用のWi-Fiルーターの多くは、端末の同時接続台数の上限が10~20台程度です。これは、搭載されているCPUやメモリ、チップセットの性能が業務用よりも低く、大量のデータ処理に向いていないためです。

上限を超えて多くの端末が接続されると、Wi-Fiルーター側の処理速度が追いつかず、通信速度の低下や「パケットロス(通信データの欠落)」が発生する原因になります。

特に、来店客がWi-Fiを利用する店舗や複数のPC・スマホ・プリンターが稼働するオフィス環境では、10台以上同時に接続されるケースも多いため、家庭用Wi-Fiルーターでは処理が追いつかなくなり、通信が不安定になると予想できます。

一方で、業務用のWi-FiルーターはCPUなどの性能が高いものが多く、同時接続台数の上限は50台~数百台までのものまで幅広い製品があり、規模に応じて最適な業務用ルーターを導入することができます。

会社のWi-Fiが遅い」「途中で切れる」とお悩みの方は、今お使いのルーターが家庭用のものかどうかを一度チェックしてみてください。接続台数の限界が原因になっているかもしれません。

セキュリティ性能の違い

業務用のWi-Fiルーターは、同時接続台数だけではなく、セキュリティ性能にも優れています。

たとえば、Wi-Fiルーターを外部の認証サーバ(アクセスするユーザーが登録済みかを確認する仕組み)と連携させることで、社内ネットワークへのアクセスを特定のユーザーに限定したり、SNSや特定のWebサービスへのアクセスを禁止したりできます。

このような設定によって、外部からの不正アクセスを防止できるのはもちろん、社員による私的利用の制限や、社内データの情報漏えいを防げるようになります。

家庭用Wi-Fiルーターにも暗号化などの基本的なセキュリティ機能はありますが、高度なユーザー認証やアクセス制御機能が付いていないことが多いので、機密情報を取り扱う機会の多いオフィスでの運用には適していません。

遠隔管理機能の違い

業務用Wi-Fiルーターは複数拠点の遠隔管理ユーザーごとのアクセス制限ログ管理などの高度な機能があり、社内ネットワークの管理負担を大きく軽減します。

一方、家庭用Wi-Fiルーターは遠隔管理ができないため、エラー状況確認やメンテナンスには現場対応が必要になります。

10人以上のオフィス・店舗であれば、業務用Wi-Fiを導入するのがおすすめです。詳しくはお気軽にご相談ください。

【法人向け】業務用Wi-Fiルーターの選び方

法人向け業務用Wi-Fiルーターで見るべきポイント

通信規格を確認

Wi-Fiルーターを選ぶ際は、対応している「通信規格」を必ずチェックしましょう。

通信規格とは、異なるメーカーや機器同士でもスムーズに通信できるようにするための共通ルールで、IEEE(アイ・トリプル・イー/米国電気電子学会)が策定しています。

現在、オフィス向けで主流となっている通信規格は、「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」です。Wi-Fi 6は2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯を利用できるため、Wi-Fi 5に比べて通信の効率や安定性が大幅に向上しています。

特に、複数人が同時にネットを使うオフィス環境では、高速かつ安定した接続が求められるため、Wi-Fi 6以上に対応しているかは選定の重要ポイントです。

同時接続台数は十分か

業務用Wi-Fiルーターは、店舗やオフィスを利用する人数や端末の利用状況に見合った、同時接続台数に対応する製品を選ぶことが望ましいです。

業務用Wi-Fiルーターは家庭用に比べて多くの端末を接続できますが、それでも上限近くの台数を接続すると通信が不安定になることがあるため注意が必要です。

オフィスでは、PC・スマホ・プリンターなどの業務機器が常に同時接続されているうえ、将来的に従業員の増加や機器の追加があることも想定されます。現在の接続数ギリギリではなく、余裕のある接続台数をカバーできるWi-Fiルーターを選ぶことで、安定した通信環境を維持しやすくなります。

セキュリティ機能が十分か

VPN機能、アクセス制御、ゲストポート(ゲストネットワーク)機能などの法人向けセキュリティ対策が備わっているかをチェックしましょう。

オフィスで運用する場合、顧客情報や社内データを扱うなら、ここは絶対に妥協できません。外部から自由にネットワークへ接続できると情報漏洩リスクが高まります

また、ゲストポート機能というのは、外部の来客や業務委託スタッフが一時的にWi-Fiを利用する場合に重要な機能です。これは社内ネットワークと分離した別の接続環境を用意できる機能で、外部ユーザーにインターネット環境を提供しつつ、社内情報へのアクセスを制限することができます。

セキュリティ対策は「万が一」を防ぐためのもの。導入後に後悔しないためにも、ルーター選びの段階で必ず確認しておきたいポイントです。

管理・運用のしやすさ

業務用Wi-Fiルーターを選ぶ際は、管理や運用のしやすさにも注目しましょう。たとえば、複数拠点を一括で管理できる機能や、遠隔から設定を変更できるリモート管理機能があれば、運用の手間を大幅に削減できます。

また、IT担当者がいない小規模オフィスや店舗では、複雑な設定を避けたいところです。こうした場合には、初心者でも直感的に操作できる管理画面を備えたモデルや、法人向けのサポートがついている製品を選ぶと安心です。

よく分からないときは、MJEにご相談ください!

ここまで、店舗やオフィス向けの業務用Wi-Fiルーターの選び方について解説してきましたが、実際に製品を選ぼうとすると「専門用語が多くて難しい」「どれが自社に合っているのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

また、そもそも次のようなお悩みを抱えている方も少なくありません。

  • オフィスの通信が遅くて業務に支障が出ている
  • オンライン会議が頻繁に途切れてしまう
  • インターネットがつながらず、原因が分からない
  • セキュリティに不安があり、対策を強化したい

そんなときは、オフィス環境づくりのプロに相談するのがもっとも確実な解決策です。

弊社は、これまで約1万6,000社の店舗・オフィスのインフラ改善に携わってきました。ネットワーク機器の選定から設置、運用後のサポートまで、一貫してお手伝いいたします。

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