搬送・配膳ロボットの価格は?人件費との比較や導入時の注意点を解説

搬送・配膳ロボットの価格は?人件費との比較や導入時の注意点を解説 その他

こんにちは!IT解決コラム編集部です。

飲食店業界で注目を集める配膳ロボットは、人件費削減や人手不足解消のために、多くの店舗で導入が進んでいます。

しかし、価格や導入後の効果に不安を感じて、配膳ロボットの導入に踏み込めていない店舗様もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、配膳ロボットの価格相場や導入によるメリットについて詳しく解説します。また、人件費との比較もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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「ワークプレイスをより良くすることで企業の成長に貢献する」をミッションとして、複合機、セキュリティ、ネットワーク等、オフィスに必要な様々な商品を取り扱っております。全国16,000社以上の導入実績と豊富なノウハウをもとに、事業を加速させる最善策についてご紹介します。

配膳ロボットの主な機能

配膳ロボットの主な機能

飲食業界では、慢性的な人手不足やコロナ禍で求められた非接触サービスのニーズが高まったことから、「配膳ロボット」が急速に注目を集めています。

ここでは、配膳ロボットの主な機能や、具体的にどのように導入されているのか詳しく解説します。

自動配膳・下膳機能

配膳ロボットの主な機能の一つに自動配膳・下膳機能があります。料理やドリンクを乗せるだけで、設定されたテーブルまで自動で運んでくれます。配膳が終わると、ロボットは自動的に元の場所に戻り、次の指示を待機します。

この機能により、スタッフが配膳にかける時間を削減できため、業務の効率化が期待できます。

文章だけでは伝わりづらい部分もあるかもしれませんので、実際に配膳ロボットが使われているシーンを映したYouTube動画をご紹介します。

障害物回避機能(3Dカメラやセンサーによる安全運行)

配膳ロボットは、SLAM技術(Simultaneous Localization and Mapping)が搭載されており、店舗内で自分の位置を正確に把握しながらスムーズに移動します。

この技術はお掃除ロボットにも広く採用されており、ロボットはリアルタイムで店内の地図を作成して、効率的に障害物を避けながら目的地へ向かうことができます。

特に、混雑した場所や複雑なレイアウトの店舗では、SLAM技術が高い効果を発揮してくれます。

音声機能やディスプレイ機能による顧客とのコミュニケーション

配膳ロボットには音声案内やディスプレイ機能が搭載されており、顧客とのコミュニケーションもサポートします。

例えば、「お料理をお持ちしました」「お受け取りください」といった案内を、音声やディスプレイで伝えることができ、簡単なやり取りも可能です。

この機能を接客に取り入れることで、顧客とのやり取りをスムーズにし、より親しみやすいサービスを提供することができます。

自動充電機能やバッテリーマネジメント

一部の配膳ロボットには自動充電機能が搭載されており、バッテリー残量が少なくなると、自動的に充電ステーションに戻って充電を開始します。そのため、スタッフが充電を管理する手間が省くことができます。

さらに、バッテリーマネジメント機能によって稼働時間を最適化でき、長時間の連続稼働にも対応可能です。これにより、常に安定した運用が可能となり、業務が中断される心配もありません。

こうした最新技術の導入によって、配膳ロボットは安全性だけでなく、店舗運営全体の効率化にも大きく貢献しています。

導入を検討する際は、これらの技術がもたらす安全性の向上を理解し、ロボットがスムーズに稼働できる環境を整えることが大切です!

配膳ロボットのメリット

配膳ロボットのメリット

配膳ロボットの導入には多くのメリットがあります。

人手不足の解消に役立つだけでなく、業務効率の向上やコスト削減、さらにはサービスの品質向上にも大きく貢献します。

ここでは、飲食店での事例を交えながら、配膳ロボットの具体的なメリットについて詳しく解説します。

顧客満足度の向上

配膳ロボットを活用したユニークなサービスは、SNSで話題になりやすく、拡散されることで集客効果が期待できます。
実際にSNSを調べてみると、多くの方から好意的なコメントが寄せられていました。

たとえば、ガストで採用されているネコ型ロボットは、家族連れや子どもだけでなく幅広い層に人気があります。ロボットが顧客に話しかけたり感謝の言葉を伝えることで、親しみやすい雰囲気を演出しています。

中には頭を撫でると喜ぶロボットもあり、感情的なコミュニケーションができる点が魅力です。

繁忙期でも安定した稼働ができる

年末年始などの繁忙期でも安定したサービス提供ができるのが、配膳ロボットの大きな強みです。

人手不足や急な欠員が発生した場合でも配膳ロボットが休むことなく働き続けることで、スタッフの負担を軽くしてくれます。

人員に頼りすぎることなく、業務をスムーズに運営できるので、ピーク時でもサービスの質を落とさずに、安定した対応が可能になります。

配膳・運搬の効率化でスタッフの負担を軽減できる

配膳作業をロボットに任せることで、スタッフの負担をぐっと減らすことができます。

これにより、スタッフは配膳以外の業務に専念でき、店舗全体の業務効率を上げることにつながります。

以下の動画は、配膳ロボットが実際に料理を運んでいる様子をご覧いただけます。

従業員不足の解消と教育コストの削減

配膳ロボットを導入することで、新しいスタッフの採用や、一から教育する手間が減り、採用コストや教育費を削減できます。

また、ロボットが安定して稼働することで、従業員不足による業務の滞りを防ぐことができます。

搬送・配膳ロボットの価格はいくら?

搬送・配膳ロボットの価格はいくら?

配膳ロボットの価格は、導入方法や機能、メーカーによって大きく異なります。

一般的に、販売価格は1台で100万円~300万円程度が相場で、特に高機能なモデルやカスタマイズが可能なものは、さらに高額になることがあります。

搬送・配膳ロボットの具体的な価格

代表的な配膳ロボットの価格を調べてみると以下の通りでした。

モデル 購入価格
BellaBot 3,049,984円(税抜)~
Servi 1,437,600円(税抜)~
KettyBot 1,746,000円(税抜)~
PuduBot2 2,150,000円(税抜)~
Holabot 2,960,000円(税抜)~
SwiftBot 3,630,000円(税抜)~
カチャカプロ(Kachaka Pro) 業界最安水準 ※2024年2月メーカー調べ

※価格は2024年12月時点。IT解決コラム編集部調べ。代理店やサポートメニューなどによって価格は異なります。

これらの価格帯を参考に、自店舗のニーズや予算に合った配膳ロボットを選びましょう。

人件費との比較!時給換算でどっちがお得?

人件費との比較!時給換算でどっちがお得?

配膳ロボットの導入を検討する際、特に気になるのが「人件費とのコスト比較」ではないでしょうか?

ここでは、配膳ロボットの月額費用を時給換算し、実際にどれくらいのコストパフォーマンスがあるのかをご紹介します。

配膳ロボットを時給換算すると?

配膳ロボットを時給換算すると?

例えば、「1日12時間、月30日で5年間稼働する」と仮定して、月額費用と時給を概算すると以下のようになります。

【300万円の配膳ロボットを購入した場合】

  • 概算の月額費用:300万円÷(12か月×5年)=月額 50,000円
  • 概算の時給:50,000円÷(12時間×30日)=時給 約139円

【100万円の配膳ロボットを購入した場合】

  • 概算の月額費用:100万円÷(12か月×5年)=月額 約16,667円
  • 概算の時給:16,667円÷(12時間×30日)=時給 約46円

つまり、全国の平均時給額1,055円と比較すると、大幅に人件費を削減できることが分かります。

先ほどもご紹介をしましたが、配膳ロボットは教育コストも不要ですし、作業ミスや疲労によるパフォーマンスの低下がないため、常に安定したサービスを提供できる点もメリットです。

これらを踏まえると、配膳ロボットの導入は人件費削減につながり、長期的に見てもコストパフォーマンスの高い選択肢であることがわかります。

※参考:ジョブメドレー「【2024年度最新版】全国最低賃金一覧 & 全国ランキング」

配膳ロボットの主なラインナップ

配膳ロボットの主なラインナップ

配膳ロボットは、飲食店やホテルをはじめとするさまざまな業種で活用されており、多くのメーカーから多様なモデルが販売されています。

以下では、主要な配膳ロボットとその特徴をご紹介します。

BellaBot

BellaBot
出典:BellaBot(ELMO

BellaBotは、ネコ型の可愛いデザインと豊かな表情が特徴の配膳ロボットです。4段のトレイに最大40kgまでの料理やドリンクを積載でき、特にファミリー層や観光客に人気があります。

音声案内機能も搭載されており、顧客に料理の案内やお知らせを音声で伝えることで、親しみやすい接客が可能です。

Visual SLAMとLaser SLAMという2つのナビゲーション技術を使用し、障害物を避けながらスムーズに移動してくれます。この可愛いデザインや高度な技術により、食事中の楽しさを演出し、顧客の満足度を高めることができます。

KettyBot

KettyBot
出典:KettyBot(NECプラットフォームズ

KettyBotは、18.5インチの大型ディスプレイを搭載し、メニューや広告を表示できる配膳ロボットです。

省スペース設計で、狭い店舗でも無理なく導入することができます。また、音声案内機能を備えており、顧客とのスムーズなコミュニケーションが可能です。

ディスプレイと音声案内機能を活用することで、プロモーションや広告効果の向上が期待できます。

PuduBot2

PuduBot2
出典:PuduBot2(USEN

PuduBot2は、各トレイに最大13kgまで載せることができ、1度に合計40kgもの運搬が可能な配膳ロボットです。

トレイの段数や高さを調整でき、前後どちらからでも受け渡しがしやすい仕様になっています。障害物回避機能も搭載しており、料理や飲み物を安全に運ぶことができます。

HolaBot

HolaBot
出典:HolaBot(itecs)

HolaBotは下膳作業に特化したロボットで、1度に最大60kgもの皿やグラスを回収できる大容量が特徴です。

防水性能を備えているため、衛生管理が求められる場所でも安全に使用できます。特に、ビアホールや大型レストランなど、大量の食器が発生する環境で、効率的な下膳作業をサポートすることができるロボットです。

Servi

Servi
出典:Servi(SoftBank

Serviは、狭い通路でもスムーズに運行できるコンパクトな設計が特徴の配膳ロボットです。

丸型トレイを採用しており、料理の受け渡しがしやすいデザインが特徴です。また、最大30kgの料理を運搬可能で、飲食店の業務効率化に貢献します。シンプルな操作性も魅力のひとつです。

SwiftBot

SwiftBot
出典:SwiftBot(Pudu Robotics

SwiftBotは、電動式の自動開閉扉が搭載可能で、衛生面に配慮した設計です。

3段のトレイを備えており、最大35kgの料理や食器を運搬できます。バッテリー残量が少なくなると、自動で充電スタンドに戻り、充電切れを防ぐため、長時間の使用が必要な飲食店に適しています。

Kachaka Pro(カチャカプロ)

Kachaka Pro(カチャカプロ)

Kachaka Pro(カチャカプロ)はサイネージディスプレイや猫型の顔といった装飾を省き、シンプルさと低価格を重視した自律走行ロボットです。

配膳ロボットの多くは1台あたり数百万円の導入コストがかかりますが、カチャカプロは家庭向けの「カチャカ」を改良して開発しているため、保守サポートを含めても業界最安水準※の価格を実現しています。

専用シェルフと組み合わせることで、飲食店はもちろん、歯科クリニックや工場などさまざまな場面で活躍します。

さらに、幅24cm × 奥行38.7cmというコンパクトさを追求したデザインにより、最小55cmの通路幅でも走行することができます。

「第11回ロボット大賞の総務大臣賞を受賞」しており、ロボット業界においても評価されています。

※2024年2月メーカー調べ

配膳ロボットは、多くのメーカーから多様な機種が販売されています。機能や価格はもちろん、トレイの数や積載量、必要な通路幅などを確認したうえでお店やオフィスに合ったロボットを選びましょう!

まとめ

いかがでしたか?

配膳ロボットの導入は、単なるコスト削減にとどまらず、業務効率化や顧客満足度の向上といったさまざまなメリットをもたらします。

配膳ロボットの価格についてまとめると以下の通りです。

  • 販売価格は1台で100万円~300万円程度が相場
  • AI音声機能など、高機能なものほど高額
  • 導入を検討する際は、価格だけでなく店舗の広さや動線、必要な機能を考慮することが大切

汎用性の高いロボットを導入すれば、配膳だけでなくさまざまな業務に活用することができます。そのため、飲食店に限らず、多様な業態でも幅広く活躍が期待できます。

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