こんにちは。IT解決コラム編集部です。
2023年夏頃からTwitterが「X(エックス)」に変わり、タイムラインを埋め込んでも表示がされない問題が発生しています。混乱したユーザーも多いのではないでしょうか?
実際にX(旧Twitter)でも多くのユーザーが混乱されていました。
そこで今回は、上記の原因と対処方法についてご紹介します。
まず結論からお伝えしますと、原因はX(旧:Twitter)の仕様変更です。
「サイト閲覧者がXにログインをしている状態だとタイムラインが表示」され、一方で「ログアウト状態だと表示されない」仕様に変更になっています。詳しい説明は以下をご覧ください。
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X(旧:Twitter)のタイムライン埋め込みの不具合状況
これまでは「https://publish.twitter.com/」にアクセスし、自分のアカウント名を入力。埋め込みコードをコピーし、自分のウェブサイトのHTML上で、タイムラインを表示したい場所にペーストすればタイムラインが表示されました。
現時点では「通知はまだ届いていません」の状態に…
仕様変更後は、本サイトのサイドバーのように埋め込みたい部分にタイムラインを埋め込んでも、以下の画像のように「通知はまだ届いてません」や「Nothing to see here – yet」と表示されてしまいます。
冒頭で説明しましたが、これはXの仕様変更が原因です。
現時点では「閲覧しているユーザーがXにログインしている状態」であれば表示可能です。
ただし、それ以外の対処方法は2023年現時点においてありません。
もしログアウトをしていても表示がされるようになった場合は、加筆修正をさせていただきます。
2023年のX(旧:Twitter)仕様変更について
X(旧:Twitter)は2022年10月にイーロン・マスク氏によって買収されたあと、仕様変更が相次いでいます。
タイムライン埋め込みが表示されない理由はAPI制限
埋め込みが表示されないのは、Xが2023年7月前後にAPI制限を導入したためです。
イーロン・マスク氏は2023年7月2日に以下のように投稿しました。
日本語に翻訳すると下記の通りです。
最初の投稿:
極端なレベルのデータスクレイピングとシステム操作に対処するために、次の一時的な制限を適用しました。
- 認証済みアカウントは、 6,000 件/1日の投稿を閲覧できるように制限されています
- 未認証アカウントは 600 件/1日まで
- 新しい未認証アカウントは 300 件/1日まで
引用投稿:
Elon Musk氏の投稿をIT解決コラム編集部が翻訳
レート制限は近日中に、検証済みの場合は8000、未検証の場合は800、新規未検証の場合は400に引き上げます。
この投稿で取り上げているのは、Xユーザーのタイムライン表示件数の制限についてです。しかし、このAPI制限はタイムライン埋め込み機能にも影響を及ぼしていると考えられます。
また、この影響範囲や今後の変更に関する正式なアナウンスは今のところありません。
本記事の執筆時点では「非ログインユーザーは埋め込みタイムラインが表示されない」状況が続いています。
今後のタイムライン埋め込み機能について「課金が必要になる」との噂がありますが、確定的な情報はまだ得られていません。
埋め込んでもURLだけが表示されてしまう場合
上記イメージのように、せっかく埋め込んでもURLのみが表示されてしまう場合がございます。
対処方法はURLについている「status」に「esを追加」するだけです。
これだけだと分かりづらいかもしれないので具体例を用いて解説させていただきます。
修正前のコード
<div class="wp-block-embed__wrapper">
https://twitter.com/hogehoge/status/1234567890
</div>
修正後のコード
<div class="wp-block-embed__wrapper">
https://twitter.com/hogehoge/statuses/1234567890
</div>
上記を試すだけで以下のように無事綺麗に表示されました。
埋め込んでもURLしか表示されない場合は是非ご参考ください。
htmlを「x→twitter」に書き換えると埋め込みができる手法もあり
プロフカードへのツイート埋め込みが表示されなくてうーんってなってたんだけど、URLの「x .com」を「twitter .com」に変えたらうまくいった💡
— 🌫️戸冠 (@hiraki_sakana) November 21, 2023
これらのツイートは全て「twitter.com」で埋め込んでいます。一度こちらの手法もご確認してみてください。
Xの利用が少額課金制になるという噂も…
現在は「Xが少額課金制になる」という噂もあります。これは、2023年9月18日(現地時間)にイーロン・マスク氏が「bot」と呼ばれる自動投稿アカウントへの対抗策として、「X」を全面的に有料化する考えを示したためです。
参照:NHK「イーロン・マスク氏 「X」全利用者に少額課金求める考え示す」
Xがイーロン・マスク氏の体制の下で運営されてから、機能変更や調整のアナウンスのほとんどがXサポートアカウントではなく、彼のXアカウントから発信されています。今後もイーロン・マスク氏の動向に注目です。
2023年11月追記:スパム対策として年間1ドルのサブスク契約を新規ユーザーに強要へ
上記の予想が的中し、X(旧Twitter)は10月18日、新規の未承認アカウントがタイムラインの閲覧以外の機能を利用するためには年間1ドルのサブスクリプションの契約を必須とするテストをニュージーランドとフィリピンで開始しました。
Starting today, we're testing a new program (Not A Bot) in New Zealand and the Philippines. New, unverified accounts will be required to sign up for a $1 annual subscription to be able to post & interact with other posts. Within this test, existing users are not affected.
— Support (@Support) October 17, 2023
This…
本日より、ニュージーランドとフィリピンで新しいプログラム(Not A Bot)をテストしています。新規の未認証アカウントは、投稿や他の投稿とのやり取りを行うために、年間1ドルのサブスクリプションにサインアップする必要があります。このテストでは、既存のユーザーは影響を受けません。
この新しいテストは、すでに成功しているスパム、プラットフォームの操作、ボット活動を減らす努力を強化するために開発されました。これは利益を上げるためのものではありません。
また、これまでのところ、サブスクリプション・オプションは、規模に応じて機能する主なソリューションであることが証明されています。
詳細 → https://help.twitter.com/using-x/not-a-bot
X公式の投稿をIT解決コラム編集部が翻訳
既存ユーザーは影響を受けませんが、「サブスクリプションが大きな効果が期待できるスパムやボット対策として有効」として理解を求められています。
現在イーロン・マスクCTOはAI関連事業を担う関連会社XAIのAIチャットボット「Grok」を正式発表したり、様々な改変が行われています。
Xのタイムライン埋め込みが表示がされなくて困っている方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
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