こんにちは。IT解決コラム 編集部です。
本日は、今となっては耳することがないとされる最新のAI技術「ChatGPT」についてご紹介をさせていただきます。
突然ですが、生成AIについて以下のようなお悩みはありませんでしょうか?
- 最近CHAT GPTとよく耳にするけどいまいち理解ができない
- Google Bardやbing AIとの違いは?
- 画像生成も全部自動でできるの?
- なんとなくすごいことは分かったけど会社として使えるの?
上記のようなお悩みを解決するために、その導入部分から網羅的に解説をさせて頂きます。
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Chat GPTとは? – AIの進化とその活用方法
ChatGPT(ジェネレーティブ・プレトレインド・トランスフォーマー)は一言でお伝えすると、ライターやエンジニアなど関係なく、幅広い職種・業種で便利になる驚くべき技術です。
ChatGPTはOpenAIによって開発された大規模な言語モデルで、自然言語処理(NLP)の分野で革新的な進歩を遂げています。
弊社で利用している具体例をあげますと「SEOを意識したブログ」を書いてくれたり、プレゼンをする際に資料の内容のグラフ化してくれたり、仕事以外でもプライベートな食事の際に食べログでおすすめのお店をピックアップしてくれたりと様々なシーンにおいて活躍できるツールです。
筆者の見解では仕事としての利用だけでなく、プライベートでもネットサーフィンをするかのように使える最新の技術であり、もはや今となっては「ChatGPT」なしでは考えられない生活となっています。笑
ChatGPTのなにがすごい?特徴とは
ChatGPTの最大の特徴は、その驚異的な自然言語生成能力です。
事例をあげますと下記の通りです。
これらのように従来のチャットボットのように質問に応じて答えてくれるという機能に付け加え、文章の要約や翻訳、アイデア出し、シナリオ作成、プログラミングなど、その用途は非常に多様なところにあります。
これにより、ChatGPTは質問に対する答えを生成したり、物語を作り出したり、さまざまなテーマについての記事を書いたりすることができます。
ChatGPTの活用方法
ChatGPTの活用方法は無限大です。
具体例をあげますと、「カスタマーサポートのチャットボットとして利用」することで、24時間365日、即時にユーザーの質問に答えることができます。
コンテンツ作成の分野では、記事やブログの作成を助けてもらうこともできるので、「ホームページを作成したものの何を書けばいいのか分からない・・・」といった方向けにSEO対策としても役立ちます。
ChatGPTの企業での活用例
それではChatGPTを用いた企業での活用例を簡単にご紹介します。
メールやチャットの自動応答
例えば、あるIT企業ではChatGPTを導入して顧客からのメールに自動で応答するシステムを構築顧客サポートの効率が大幅に向上し、顧客満足度も高まりました。
トランスコスモス社では独自システム「DEC Connect」とChatGPTを連携させて、2つの強みを掛け合わせることで3倍の生産性と顧客満足度向上を実現したのだとか。
引用元:https://ecnomikata.com/ecnews/38803/
FAQとメール返信文の作成
FAQの作成
まずはFAQの作成から始めましょう。
ChatGPTを活用すれば、一般的なよくある質問であれば自動的に回答を作成することが可能です。
- ChatGPTに顧客からの質問を入力し、回答を生成します。
- 生成された回答の内容を精査し、質問の回答を作成します。
- 回答をFAQリストに追加します。
これにより、顧客からの同じ質問に対して、一貫した回答を提供することができます。
また一からFAQを作る場合は、業界や特定の部署(人事部や情報システム部など)に寄せられる代表的な質問をChatGPTに依頼してリストアップしてもらうこともできます。
メール返信文案の作成
次にメール返信文案の作成について説明します。
- ChatGPTに顧客からのメール内容を入力します。
- ChatGPTはそのメール内容に対する最適な返信文案を生成します。
- 生成された返信文案をメールに貼り付け、顧客に送信します。
これにより、顧客からのメールに対しても、迅速かつ適切に対応することができます。
ただし、自動生成された回答が常に適切な回答であるとは限りません。そのため、回答を作成する際には、必ず人間が回答を確認し、修正することが必要です。一度ChatGPTから正しい回答を得ることができれば、FAQに追加していくことで、回答の確認の手間を減らすことができます。
ミーティングの議事録作成方法
議事録は重要な情報をメモ代わりに記録し、後ほど共有するものにはなりますが作成には時間と労力が必要ですよね。実はそんな議事録作成もChatGPTの得意な領域です。
ChatGPTを使用することで、ミーティングの内容をリアルタイムで記録し、自動的に議事録を作成することが可能になります。
議事録作成の具体的な手順
- 会議の音声をリアルタイムで録音します。
- 録音した音声をChatGPTで文字起こし(テキストに変換)します。
- ChatGPTでテキストの要約文を生成します。
- 議事録の形式に整理します。
議事録作成ツールの事例
Goofy社は、ChatGPTを用いてweb商談の打ち合わせ内容を自動で文字起こし・要約する「議事録GPT for Salesforce」のβ版を2023年6月16日にリリースしました。
このツールは、Zoomでの会議をリアルタイムで録画して、会議終了後にChatGPTがテキストに変換して要約を自動で行います。その文字データがGoogle DocsやSalesforce Sales Cloudの活動記録に自動入力されるので非常に便利であることが分かりますね。
会議のない会社はありませんし、どんな企業においてもChatGPTはもはや「必須」と言いきっても過言ではないように思います。
これらの活用事例からも分かるように、ChatGPTは業務効率化のための強力なツールとなることがわかります。
会社でChat GPTを使っているユーザーの声
動画生成AI「Sora」で簡単に動画生成も
OpenAIがtiktokアカウントで面白いSoraのAI動画を発信している。
— あきらパパ【生成AI活用エンジニア&3児のパパ】 (@akira_papa_IT) February 27, 2024
レストランキッチンの画像から動画への変換すんごいぞ⭐️
(BGMが完全にキューピー3分クッキングw)
スレッドにどこがすごいのかをまとめてみた。
OpenAI (@openai) オフィシャル| TikTok
URL: https://t.co/7tYXwBkxwX pic.twitter.com/MNPlRP4ZhY
静止画を挿入するだけで、簡単に動画化してくれる時代になりました。それにしてもこのクオリティの高さに驚きです。
企業においても動画制作スキルのある人材がいなくとも、こうした生成AIで動画が簡単に制作できるのも1つの手ですね。
ChatGPTを扱う上での注意点
1. 100%正確という訳ではない
繰り返しになりますが、ChatGPTの回答は人工知能による自動応答になりますので、完全な正確性を保証するものではありません。
回答の内容がときどき間違っていることもあるので、その真偽については自身で慎重に確認する必要があります。
2. 正解がない質問には答えられない
ChatGPTは文化や宗教、政治の是非を問う、投資で「この銘柄が上がるか下がるか」など、人によって意見が分かれるようなものや未来がどうなるかに対する質問に回答できません。
そのためChatGPTに対して「支持する/しない」の評価や、主観的な意見や考えを求めても、回答を拒否されるので注意が必要です。
3. ニュース性の高い質問には回答できない可能性がある
ChatGPTは当該AIが学習した時点の情報をもとに回答を生成するため、最新の情報を網羅していない可能性があります。
直近で起きた時事ネタなどについて質問をしても正しい回答を得られないこともあるので注意が必要です。ただ、「New」というプラグインを用いると冒頭にあげたような「今日のニュース」をかなり高精度でまとめてくれるので全てが回答できないというわけではなさそうです。
これだけ話題になっているChatGPTですが、便利な分「情報漏洩のリスクがある」と負の側面も考えられています。
実際にChatGPTを禁止にしている企業の例
- Apple
- Amazon
- NTTドコモ
- アクセンチュア
- ゴールドマン・サックス
- ソフトバンク
- 富士通
- みずほFG
これらのようにリスクもあることから禁止にしている企業も多いことがわかります。実際に国内では「鳥取県」が県庁内でChatGPTを使用することを禁止にしたニュースが話題になりました。
逆に解禁としているのが日本の企業だと「サイバーエージェント」や「GMOペパボ」が既に導入されており、社員一人ひとりの自発的なChatGPT活用を「AIスキル向上」といった目的で、福利厚生の一環として支援している会社も数多く見られます。
他には進研ゼミなどで有名な「ベネッセ」がほぼ全社員に当たる約1万5千人を対象に自社専用AIを提供開始しています。
ベネッセの場合は、入力した情報の漏洩を防ぐために、ChatGPT相当の社内AIを構築し、社内AIの利用履歴をモニタリングすることで安全性を高める工夫しています。
他にもChat GPTを禁止にしている会社がいくつかあることがX上でも見受けられました。
ChatGPTを使う上でセキュリティを高める方法とは?
まず結論からお伝えしますと、ChatGPTに履歴を残さず、学習をさせないということです。
具体的な設定方法としては下記の通りです。
1.ChatGPT Webサービスの画面にログイン
2.画面左下、プロフィール横の「…」をクリック
3.ポップアップしたメニューから「Settings&Beta」を開きます。
4.「Settings」の中の「Data Controls」をクリック
5.「Chat History & training」をOFFにチェック
無効化されると左のサイドバーから「無効化」の内容が出るようになりました。
「外部に情報を提示して考えてもらう」という仕組み上、完全なセキュリティ対策とは言えませんが、こうしたユーザー側からの学習の無効化はAIとの付き合い方として必須な機能だと思います。また、機能だけに頼るのではなく、使う側が「機密情報を入力しない」ことも重要です。
「会社では禁止だけどなんとかして使いたい!」とお考えの方は、こういった活用方法も可能ですのでぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか?
2023年10月追記:ChatGPT Enterprise版がリリースされました
ChatGPTは現在「無料版・Plus・Enterprise」の3つのプランが提供されています。
それぞれ利用料金や、使用できるモデルや機能性、セキュリティレベルなどが異なり、Enterpriseが最も高性能です。
以下は3つのプランの比較表です。
ChatGPT(無料版) | ChatGPT Plus(有料版) | ChatGPT Enterprise | |
用途 | 個人向け | 個人向け | 企業向け |
利用料金 | 無料 | 20ドル/月 | 要問い合わせ |
モデル | GPT-3.5 | GPT-4 | GPT-4 |
回数制限 | 無制限 | 50回/3時間 | 無制限 |
機能 | 基本のチャット | ・高度なデータ分析 ・ブラウジング機能 ・プラグイン・ 混雑時の優先接続 ・24時間サポート ・ベータ版機能への早期アクセス など | ・ChatGPT Plusの全機能(無制限) ・最大2倍の速さ ・セキュリティ強化 ・最大トークン拡大 ・データのトレーニング使用なし |
利用料金につきましては明示されておらず「要問い合わせ」とのことで、料金も高そうなことがうかがえます。
これらのことから「Enterpriseプラン」についてはある程度従業員規模の大きい企業向けプランかと考えられます。
提供される価格にもよりますが、当社のような中小企業やユーザー数が少数の小規模企業では機能がオーバースペックになる可能性がありますし、一旦様子見でも良いかもしれません。
2024年1月追記:アプリストア「GPT Store」がリリースされました
2024年1月4日にGPT StoreのリリースをOpenAI公式が発表されました。
GPTsは、ChatGPT PlusとEnterpriseユーザーが、ChatGPTを使って自分のためのアプリを作れる仕組みで、自社ブランドにあわせたWebデザイン作成や、チャットベースのサポートシステムなどを簡単に構築できるようになるとのこと。
プラグインとGPTsの違いは?
GPTs | プラグイン | |
---|---|---|
開発者の内訳 | ユーザーが主体 | IT企業・エンジニアが主体 |
開発に必要なスキル | 特になし(プロンプトの知識があるとベター) | 各種コーディングスキル |
ツールの内訳 | 自由な発想で作られたものが多い | 既存のサービスと連携するだけのものが多い |
使い勝手 | 一度に1つのGPTしか使えない | 1つのチャットルームで複数のプラグインが使える |
GPTsのリリースによって誰でも気軽に扱えるという生成AIの強みが活かされていることが分かります。
利用人数に応じて収入の発生もできることから、今後GPTsだけで生活をしていくような方も考えられますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「ChatGPTとは?」という導入部分から企業の活用事例、セキュリティ対策方法まで幅広くご紹介をさせていただきました。
今年の初めは全くAI関連のニュースが無かったのに対し、春あたりから「Google Bard」や「bing AI」などAIラッシュがどんどん続いているように思います。
活用方法次第では今後ますます仕事の効率化を図ることができ、筆者もChatGPTを使わない日は今では1日もないほど活用しております。
GPT-4.0を使うとプラグインを使うことができたりと、さらに用途の幅が広がるので気になった方はぜひ一度ご覧ください![