こんにちは!IT解決コラム編集部です。
「配膳ロボットって実際いくらするの?」
配膳ロボットの導入は、単なる人手不足対策にとどまらず、サービス品質の向上とコスト削減を同時に叶える手段として注目されています。
しかし、気になるのはやはり「価格」。この記事では、配膳ロボットの価格相場や主な機能、導入によるメリットについて詳しく解説します。

配膳ロボットの導入費用と人件費との比較も解説しています。ご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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搬送・配膳ロボットの価格相場は150万〜350万円

配膳ロボットの導入費用は、主に本体価格と保守費用の2つで構成されます。
本体価格・保守費用の内訳
| 費用項目 | 内容 | 目安金額(税抜) |
|---|---|---|
| 本体価格 | 配膳ロボット本体 | 約150万〜350万円 |
| 保守費用 | 故障対応、操作サポート、ソフト更新など | 1万~2万円/月 |
配膳ロボット本体の価格はおおよそ150万〜350万円が一般的な相場です。さらに、保守費用は1万~2万円/月程度が目安とされています。
価格はメーカーや機種によって異なるため、あくまで目安として考えておくとよいでしょう。初期費用がかかる機種もあります。
リース契約で導入する場合は、5年契約で月3万〜10万円程度が相場です。リース契約や割賦払いを利用すれば、初期費用の負担を小さくできます。
小規模店舗向けであれば、総額100万円ほどで導入できるタイプもあります。
ただし、インタラクティブな会話ができるような高機能タイプは、一般的なモデルよりも高額になる傾向があります。どのような機能を重視するかによって価格が変わるため、導入前にしっかり比較検討することが大切です。
人気の配膳ロボット価格一覧表
以下では、人気メーカーの代表モデルと参考価格を一覧にまとめました。導入を検討する際の目安としてご覧ください。
| モデル | 購入価格 |
|---|---|
| Kachaka Pro(カチャカプロ) | 100万円以下 |
| BellaBot(ベラボット) | 3,049,984円(税抜)~ |
| Servi(サービィ) | 1,437,600円(税抜)~ |
| KettyBot(ケティボット) | 1,746,000円(税抜)~ |
| PuduBot2(プードゥーボットツー) | 2,150,000円(税抜)~ |
| Holabot(ホラボット) | 2,960,000円(税抜)~ |
| SwiftBot(スウィフトボット) | 3,630,000円(税抜)~ |
各機種の仕様や特徴については、「人気の配膳ロボットの特徴まとめ」でご紹介しています。導入を検討される際の参考にご覧ください。
人件費との比較!時給換算でどっちがお得?

配膳ロボットの導入を検討するうえで、やはり気になるのは「人を雇う場合と比べて本当にコスト面でお得なのか?」という点ではないでしょうか。
ここでは、配膳ロボットの導入費用を時給に換算して、人件費と比べてみましょう。
配膳ロボットを時給換算すると?
例えば、「1日12時間・月30日・5年間稼働する」と仮定します。この条件で配膳ロボットを導入した場合の費用を概算すると、次のようになります。
【300万円の配膳ロボットを導入した場合】
- 月額費用:300万円÷(12か月×5年)=月額 50,000円
- 概算の時給:50,000円÷(12時間×30日)=時給 約139円
【100万円の配膳ロボットを導入した場合】
- 月額費用:100万円÷(12か月×5年)=月額 約16,667円
- 概算の時給:16,667円÷(12時間×30日)=時給 約46円
全国の平均時給が1,055円※ほどであることを考えると、配膳ロボットのコストはかなり低く抑えられることがわかります。
しかも、配膳ロボットには採用活動や教育などの人件費以外のコストがかからないという大きなメリットもあります。
※参考:ジョブメドレー「【2024年度最新版】全国最低賃金一覧 & 全国ランキング」

ただし、実際のところ配膳ロボットがスタッフ1人分の働きをすべて担えるわけではありません。
ホールスタッフは、座席案内・オーダー対応・配膳・バッシング(食器の片付け)・テーブルセット・除菌・会計など、実に多くの業務をこなしています。
一方で、配膳ロボットができるのは配膳・下げ膳といった限られた範囲です。
しかし、配膳ロボットには疲れがなく、シフト調整も不要で、無断欠勤もないという強みがあります。人材管理に時間を割く必要もなく、常に安定して働いてくれる存在といえるでしょう。
「ロボットにしかできない安定した働き方」を考慮すれば、時給100円台で働いてくれる配膳ロボットは、非常に費用対効果の高い選択だと判断できます。

配膳ロボットの導入効果は、実際に試してみると数字以上に実感できるものです。「うちでも使えるかな?」と迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
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配膳ロボットの主なメリット

配膳ロボットは、人手不足の解消に役立つだけでなく、業務効率の向上やコスト削減、さらにはサービスの品質向上にも大きく貢献します。
ここでは、配膳ロボットを導入することで得られる主なメリットを具体的にご紹介します。
配膳・運搬の効率化でスタッフの負担を軽減できる
配膳や運搬作業をロボットに任せることで、スタッフの負担をぐっと減らすことができます。その分、スタッフは接客やキッチン補助など他の業務に集中でき、店舗全体の作業効率の向上にもつながります。
実際、ファミリーレストラン「ガスト」では、配膳ロボットの導入によって重いグリル皿や鍋セットなどを運ばずに済むようになり、体への負担が減ったことで従来採用が難しかった65歳以上のシニアスタッフの雇用が倍増したという報告もあります。
※参考:Bloomberg「ロボット導入で「眠れる人材」に光、人手不足対策で思わぬ波及効果」
繁忙期でも安定した稼働ができる
配膳ロボットは休まず稼働し続けるため、スタッフの負担を減らしながら、少ない人員でも業務を安定して回せる体制づくりが可能になります。
特に、年末年始などの繁忙期やピークタイムのように忙しさが集中する時間帯でも、配膳ロボットは休むことなく働き、スタッフの負担を軽くしてくれます。
また、アルバイトのようにシフト調整や急な欠勤への対応、繁忙期の人員確保といった煩雑な業務も不要なため、店舗運営全体の負担軽減にもつながります。
従業員不足の解消と教育コストの削減
配膳ロボットを導入することで、新しいスタッフを採用したり、一から業務を教えたりする手間がぐっと減り、採用コストや教育の負担も削減できるため、現場の負荷を抑えながら運営がしやすくなります。
最近では、「人材募集にお金をかけてもなかなか人が集まらない」という理由で、配膳ロボットを導入するケースも増えています。特に飲食業界では、慢性的な人手不足に対応する手段のひとつとして、ロボットの活用が進んでいます。
また、配膳ロボットは操作がシンプルで直感的に扱える設計になっているものが多いため、外国人やシニアの方でも働きやすい環境づくりにもつながります。
集客効果や顧客満足度の向上にもつながる
音声機能や会話機能がある配膳ロボットの場合、SNSで話題になりやすく、拡散されることで集客効果も期待できます。
たとえば、ガストで導入されているネコ型配膳ロボット「BellaBot」は、家族連れや子どもに限らず、幅広い世代から人気を集めています。お客様に話しかけたり、感謝の気持ちを伝えたりするほか、頭をなでると反応するなど、感情に寄り添うような動作も備えており、親しみやすいコミュニケーションができる点が魅力です。
実際、SNS上では多くの方から好意的なコメントが投稿されていました。
ガストのネコ型配膳ロボット、BellaBotが可愛いくて和む😻デミグラスソースのオムライス、海老明太子ドリア、ブラックカレーもとても美味しかった。 pic.twitter.com/nMzHFudVVP
— ねこもふ🇬🇧一時帰国中 (@nekomoffer) October 20, 2024
時々無性にネコ型配膳ロボットに会いたくなる訳で。
— かとうかかし@酔いどれフォトグラファー (@k_kakasi) October 21, 2024
店員さんが置いていった片付けカートにセンサーが過剰反応してその場でにゃ~んにゃ~んと右往左往。
なんというか微笑ましいのだが、そこに積んである注文品はひょっとして俺のオーダーしたヤツでは、、、? pic.twitter.com/5CpcLmjf0U
人気の配膳ロボットの特徴まとめ
配膳ロボットは、飲食店やホテルをはじめとするさまざまな業種で活用されており、多くのメーカーから多様なモデルが販売されています。
以下では、主要な配膳ロボットとその特徴をご紹介します。
Kachaka Pro(カチャカプロ)


Kachaka Pro(カチャカプロ)は、サイネージディスプレイや猫型の顔といった装飾を省き、シンプルさと低価格が特徴の自律走行型の搬送・配膳ロボットです。
配膳ロボットの多くは1台あたり数百万円の導入コストがかかりますが、カチャカプロはもともと家庭向けの「カチャカ」をベースに開発しているため、保守サポートを含めても業界最安水準※の価格で、個人経営の店舗や小さな店舗でも導入しやすくなっています。
コンパクトなサイズ感も大きな魅力で、幅24cm × 奥行38.7cmのコンパクト設計で、最小55cmの通路幅も走行可能です。専用シェルフと組み合わせることで、複数の棚を付け替えながら運べるため、飲食店はもちろん、歯科クリニックや工場などの物品の運搬にも対応できます。
その実用性と革新性は業界からも高く評価されており、第11回ロボット大賞の総務大臣賞やグッドデザイン賞など数々の権威ある賞を受賞しています。
※2024年2月メーカー調べ
BellaBot(ベラボット)

BellaBotは、ネコ型の可愛いデザインと豊かな表情が特徴の配膳ロボットです。4段のトレイに最大40kgまでの料理やドリンクを積載でき、特にファミリー層や観光客に人気があります。
音声案内機能も搭載されており、顧客に料理の案内やお知らせを音声で伝えることで、親しみやすい接客が可能です。
Visual SLAMとLaser SLAMという2つのナビゲーション技術を使用し、障害物を避けながらスムーズに移動してくれます。この可愛いデザインや高度な技術により、食事中の楽しさを演出し、顧客の満足度を高めることができます。
Servi(サーヴィー)

Serviは、狭い通路でもスムーズに運行できるコンパクトな設計が特徴の配膳ロボットです。
丸型トレイを採用しており、料理の受け渡しがしやすいデザインが特徴です。また、最大30kgの料理を運搬可能で、飲食店の業務効率化に貢献します。シンプルな操作性も魅力のひとつです。
KettyBot(ケティボット)

KettyBotは、18.5インチの大型ディスプレイを搭載し、メニューや広告を表示できる配膳ロボットです。
省スペース設計で、狭い店舗でも無理なく導入することができます。また、音声案内機能を備えており、顧客とのスムーズなコミュニケーションが可能です。
ディスプレイと音声案内機能を活用することで、プロモーションや広告効果の向上が期待できます。
PuduBot2(プードゥーボットツー)

PuduBot2は、各トレイに最大13kgまで載せることができ、1度に合計40kgもの運搬が可能な配膳ロボットです。
トレイの段数や高さを調整でき、前後どちらからでも受け渡しがしやすい仕様になっています。障害物回避機能も搭載しており、料理や飲み物を安全に運ぶことができます。
HolaBot(ホラボット)

HolaBotは下膳作業に特化したロボットで、1度に最大60kgもの皿やグラスを回収できる大容量が特徴です。
防水性能を備えているため、衛生管理が求められる場所でも安全に使用できます。特に、ビアホールや大型レストランなど、大量の食器が発生する環境で、効率的な下膳作業をサポートすることができるロボットです。
SwiftBot(スウィフトボット)

SwiftBotは、電動式の自動開閉扉が搭載可能で、衛生面に配慮した設計です。
3段のトレイを備えており、最大35kgの料理や食器を運搬できます。
バッテリー残量が少なくなると、自動で充電スタンドに戻り、充電切れを防ぐため、長時間の使用が必要な飲食店に適しています。

弊社では、複数メーカーの配膳ロボットを取り扱っています。店舗の広さや導線などに合わせて、最適な機種の選定や設置プランをご提案しています。「どの機種がうちに合うかわからない」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。
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まとめ
配膳ロボットの導入は、単なるコスト削減にとどまらず、業務効率化や顧客満足度の向上といったさまざまなメリットをもたらします。
配膳ロボットの価格についてまとめると以下の通りです。
- 配膳ロボットの販売価格は100万円~350万円程度が相場
- インタラクティブな会話ができる機種など、高機能なものほど高額
- 5年間使用を前提にすると、時給換算で100円台に抑えられるケースも!
- リース契約や割賦払いを利用することで初期費用を抑えられる
汎用性の高いロボットを導入すれば、配膳だけでなくさまざまな業務に活用することができます。そのため、飲食店に限らず、多様な業態でも幅広く活躍が期待できます。
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